HOME > BOOK >

『打ちのめされるようなすごい本』

米原 万里 20061015 文藝春秋 535p.

last update:20100821

このHP経由で購入すると寄付されます

■米原 万里 20061015 『打ちのめされるようなすごい本』,文藝春秋 535p. \2286+税 ISBN-10: 416368400X ISBN-13: 978-4163684000  [amazon][kinokuniya] ※  =20090510 『打ちのめされるようなすごい本』,文春文庫 583p. \781+税 ISBN-10: 4167671042 ISBN-13: 978-4167671044  [amazon][kinokuniya]

■内容

◇ハードカバー
米原万里全書評1995‐2005。絶筆となった壮絶な闘病記(「私の読書日記」週刊文春)を収録した最初で最後の書評集。2006年5月にがんで他界した著者の 『週刊文春』に連載された渾身のがん闘病記である「私の読書日記」と、1995年から2005年までのほぼ全ての書評を収録する。井上ひさしによる解説付き。
◇文庫版
「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」 (「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。

■著者略歴

1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。59〜64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。 80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95〜97年、03〜06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。 著書『不実な美女か貞淑の醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、 集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2006年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

第一部 私の読書日記
新居の猫と待望の和露辞典
記憶力・日本語・日本語の女たち
百年の恋が冷める時
面白すぎる「自分史」と毛嫌いのスターリン本
一年半ぶりのロシアにて
退屈な教科書と大江づく日々
小咄・文章術・抑留者
民族・中央アジア・世界史辞典
13階段、「テロリスト」とアフガニスタンの日本人
アフガニスタン・ハンガリー人・猪谷六合雄
打ちのめされるようなすごい小説
文学部の病いとジャガイモの受容史
ベリヤはいまだ藪の中
サッカーの光と陰
命がけの二枚舌
「自動忘却装置」考
まるで漫画のカルト国家と日本外交
テロとブッシュと小泉改革に憂い顔
「ゲン!」と同一性
脱帽の三冊
一神教・レオタード・朴甲東
戦争の作劇術、ボローニャ方式と読書家スターリン
スロベニア今昔と浅草スタイル
日露領土問題、昭和史のおんなとソクラテスの日常生活
魏志倭人伝・サイゴンの南洋学院・ホロコーストと健康志向
身内の反乱者
憂鬱な先端にユニークな恋愛小説
世界を不安定にする最大の脅威
占領下の怪事件と小説の細部
自己責任・創価学会・ラスプーチン
戦争犯罪・割れ窓理論・犬の科学
農と食はホラーに満ちている
世界から忘れ去られたチェチェンという地獄
巨大化するメディアと個人の良心
犯罪賠償と女性蔑視発言
癌は感謝すべき血液浄化装置!?
戦争の本能・物語の型・作家の収入
獄中記・中央ユーラシア・ペットの博識
霊柩車の考察、ミイラの研究
建築の歴史・中国の奇譚・二〇五〇年の日本
下山事件、象徴天皇制と天孫降臨
奇蹟の政治家マサリクの思想
情報分析官・ドフトエフスキー・孤高の日本
翻訳者と作品の幸運な出会い
癌治療本を我が身を以て検証
癌治療本を我が身を以て検証 その二
癌治療本を我が身を以て検証 その三


第二部 書評 1995〜2005
1995

沼野 充義 編 『東欧怪談集』

1996
ユーレク・ベッカー 『ほらふきヤーコプ』
クロード・グリュデ 『男を虜にする愛の法則』
オリバー・サックス 『手話の世界へ』
星野 博美 『謝々!チャイニーズ』
名越 健郎 編訳 『独裁者たちへ!!』
プリスターフキン 『コーカサスの金色の雲』
ペーター・ホゥ 『スミラの雪の感覚』
アレクサンドル・デュマ 『三銃士』

チェチェンものに感動、涙
立花 隆 『ぼくはこんな本を読んできた』/プリスターフキン 『コーカサスの金色の雲』/アゴダ・クリストフ 『悪童日記』 /『世界民族問題事典』/トルストイ 『ハジ・ムラート』/アレクサンドル・デュマ『コーカサス旅行記』

袴田 茂樹 『沈みゆく大国』
エドワード・ラジンスキー 『赤いツァーリ』
中村 方子(まさこ)『ミミズのいる地球』
青木 淳一 『ダニにまつわる話』
ボリス・カガルリツキー 『迷走する復古ロシア』
ロナルド・ケスラー『汝の父の罪』
亀山 郁夫 『ロシア・アヴァンギャルド』
ブルース・フォーグル 『キャッツ・マインド』
今川 勲 『犬の現代史』

激動するロシアは面白い!
金平 茂紀 『ロシアより愛をこめて』/岩上 安身 『あらかじめ裏切られた革命』/沼野 充義 『モスクワ・ペテルブルグ縦横記』

ロバート・ワイマント 『ゾルゲ 引裂かれたスパイ』
田村 志津枝 『台湾人と日本人』
ノーマン・レブレヒト 『巨匠(マエストロ)神話』
清水 ちなみ 『禿頭考(ハゲアタマコウ)』
エイダ・ペトロヴァ/ピーター・ワトソン 『ヒトラー最期の日』
丸谷 才一 『恋と女の日本文学』
鎌田 慧 『せめてあのとき一言でも』
ヴェネディクト・エロフェーエフ 『酔どれ列車、モスクワ発ペトゥシキ行』

〈今年の三冊〉丸谷 才一 『恋と女の日本文学』/ロバート・ワイマント 『ゾルゲ 引裂かれたスパイ』/岩上 安身 『あらかじめ裏切られた革命』

1997
バーニス・ルーベンス 『顔のない娘』

ネコと暮らす
セツコ・山田 『セツコ・山田の猫三昧』/マイケル・W・フォックス 『ネコのこころがわかる本』/早坂 暁 『公園通りの猫たち』

時事通信社 編 『世界王室マップ』
プーラン・デヴィ 『女盗賊プーラン』
ザハリア・スタンク 『ジプシーの幌馬車』
テランス・ディックス 『とびきり陽気なヨーロッパ史』
姫野 カオルコ 『受難』

いまどきの女の笑い
清水 ちなみ 『禿頭考』/姫野 カオルコ 『受難』/星野 博美 『謝々!チャイニーズ』

山城 新伍 『現代・河原乞食考』
ジョルジョ・プレスブルゲル 『歯とスパイ』
佐藤 清彦 『贋金王』
中島 由美 『バルカンをフィールドワークする』
ロミ&ジャン・フェクサス 『おなら大全』
ガービー・ハウプトマン 『いい男求む 美女35歳』
マリータ・ローレンツ/デッド・シュワルツ 『諜報員マリータ』
スーザン・アイゼンハワー 『愛と革命のメモワール』
デーヴィド・ホロウェイ 『スターリンと原爆』
クリスタ・ヴォルフ 『カッサンドラ』
藤原 正彦 『心は孤独な数学者』
大石 俊一 『英語帝国主義論』
セルゲイ・ドヴラートフ 『わが家の人びと』

〈今年の三冊〉辺見 庸 『不安の世紀から』/中島 由美 『バルカンをフィールドワークする』/藤原 正彦 『心は孤独な数学者』

柴 宜弘 『ユーゴスラヴィア現代史』

1998
北島 行徳 『無敵のハンディキャップ』
イワン・ブーニン 『暗い並木道』/『魔女たちの饗宴』
佐々木 良江 『ユーラシアの秋』
桂川 甫周 『北槎聞略』
フセヴォロド・オフチンニコフ 『桜の枝』
新美 敬子 『旅猫三昧』

1999
西江 雅之 『ヒトかサルかと問われても』
ヴァージニア・リー・バートン 『ちいさいおうち』
姫野 カオルコ 『整形美女』
ミハイル・バフチン 『ドフトエフスキーの詩学』
井上 ひさし 『東京セブンローズ』
ニコライ・オストロフスキー 『鋼鉄はいかに鍛えられたか』

2000
秋野 豊 『偽りの同盟』
斎藤 美奈子 『読者は踊る』

2001
小谷野 敦 『軟弱者の言い分』

本は旅の敵か味方か?

東海林 さだお 『ダンゴの丸かじり』
鹿島 茂 『解説屋稼業』

2002
アンドレイ・サハロフ 『サハロフ回想録』
星野 博美 『銭湯の女神』
永井 愛 『中年まっさかり』

最も苦痛の少ない外国語学習法

日垣 隆 『敢闘言』
後藤 栖子(せいこ)『野の花 樹の花 山形の四季写生帳』『えんぴつ写生と五七五絵手紙のすすめ』
ジャック・ロッシ 『ラーゲリ(強制収容所)註解事典』
小沢 昭一 『散りぎわの花』『あたく史 外伝』
高木 徹 『戦争広告代理店』
アンネ・フランク 『アンネの日記 完全版』
スタンレー・コレン 『犬語の話し方』
宇野 淑子 『私の介護家族戦争』
河島 みどり 『ピョートル大帝の妃』
司馬 遼太郎 『ロシアについて』

2003
池澤 夏樹/本橋 成一 『イラクの小さな橋を渡って』
森住 卓 『イラク・湾岸戦争の子どもたち』
フガフガ・ラボ 編 『ブッシュ妄言録』
佐原 真 『騎馬民族は来なかった』
鹿島 茂/井上 章一 『ぼくたち、Hを勉強しています』
丸谷 才一 『輝く日の宮』
広田 敦子 『Cats in Negative』/新美敬子『ベトナム犬の街かど』
堀武 昭 『愛と差別と嫉妬で鍛える英語』

空想書店 こんな本屋があったら
『ギルガメシュ叙事詩』/『ハンムラビ「法典」』/『アラビアン・ナイト』/イブン・バットゥータ 『大旅行記』/フガフガ・ラボ 編 『ブッシュ妄言録』 /シャーロット・アルデブロン 『私たちはいま、イラクにいます』

桐野 夏生 『グロテスク』
植島 啓司 『「頭がよい」って何だろう』/佐々木 千賀子 『立花隆秘書日記』
東海林 さだお 『もっとコロッケな日本語を』/丸谷才一『絵具屋の女房』
岸本 葉子 『がんから始まる』
南 伸坊 『本人の人々』

2004
恩田 陸 『ドミノ』
サラーム・パックス 『サラーム・パックス』
立木 鷹志 『接吻の博物誌』
酒井 啓子 『イラク 戦争と占領』
鶴見 俊輔/上野 千鶴子小熊 英二 『戦争が遺したもの』
石郷岡 建 『ユーラシアの地政学』
ダン・ブリオディ 『戦争で儲ける人たち』
奥田 英朗 『空中ブランコ』
ブルース・E・カプラン 『転がる猫に苔は生えない』
慶応義塾大学佐藤雅彦研究室 『日本のスイッチ』
大塚 ひかり 『源氏の男はみんなサイテー』
山下 惣一 『食べものはみんな生きていた』
ティモシー・ダイアモンド 『老人ホームの錬金術』

〈夏の一冊〉増見 芳隆『心の旅』

河合 香織 『セックスボランティア』
田丸 公美子 『パーネ・アモーレ』
リバーベンド 『バグダッド・バーニング』
ガリーナ・クレムシェーフスカヤ 『アグリッピーナ・ワガーノワ』
ハーシェル・シャンクス/ベン・ウィザリントンIII 『イエスの弟』
亀山 郁夫 『ドフトエフスキー 父殺しの文学』
チャンダック・セングープタ 『指紋は知っていた』
近藤 誠 『がん治療総決算』
ヘルガ・シュナイダー 『黙って行かせて』

〈今年の三冊〉日垣 隆 『そして殺人者は野に放たれる』/亀山 郁夫 『ドフトエフスキー 父殺しの文学』/アンドレイ・クルコフ 『ペンギンの憂鬱』

2005
デビッド・フリードマン 『ペニスの歴史』
浦 雅春 『チェーホフ』
W・シーア/M・アルティガス 『ローマのガリレオ』
吉岡 忍 『奇跡を起こした村のはなし』
横田 増生 『アマゾン・ドット・コムの光と影』
ジャック・ロンドン 『白い牙』
藤田 紘一郎 『寄生虫博士のおさらい生物学』
高橋 一郎 他 『ブルマーの社会史』

〈夏の一冊〉有田 芳生 『私の家は山の向こう』

筒井 功 『漂泊の民サンカを追って』
大石 静 『四つの嘘』
ヒュー・マイルズ 『アルジャジーラ 報道の戦争』
田丸 公美子 『シモネッタのデカメロン』
東海林 さだお 『ショージ君の養生訓』

〈今年の三冊〉佐藤 優 『国家の罠』/ヒュー・マイルズ 『アルジャジーラ 報道の戦争』/張 平 『十面埋伏(じゅうめんまいふく)』

[解説] 思索の火花を散らして  井上 ひさし

[文庫版のための解説] 私は彼女を狙つてゐた   丸谷 才一

書名索引
著者名索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20100821 REV:
がん  ◇国家/国境  ◇イラク  ◇性(gender/sex)  ◇民族・エスニシティ・人種(race)…  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)