『腎臓に感謝したくなる本――腎移植のための医療情報ガイド』
柏原英彦/NPO「トランスプラントなのはな会」編 20061001 三五館,220p.
last update: 20100507
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■柏原英彦/NPO「トランスプラントなのはな会」編 20061001 『腎臓に感謝したくなる本――腎移植のための医療情報ガイド』三五館,220p. ISBN-10: 4883203662 ISBN-13: 978-4883203666 \1300
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■内容
「BOOK」データベースより
日本の腎移植パイオニアがおくる移植治療の展望。腎移植手術の実際と予後から臓器提供への理解、腎臓病の予防知識まで。20-30年経過した「腎移植」患者の手記16例を紹介。
「MARC」データベースより
腎臓移植手術の実際と予後、臓器提供への理解、腎臓病の予防知識まで、日本の腎移植パイオニアが移植治療を展望する。また、移植後20?30年経過した腎移植患者の手記16例も紹介。
■目次
はじめに
序章 透析か、腎移植か
第一章 どういう人が人工透析をしなくてはならないの?
腎臓の位置と形状を知りましょう
腎臓の細かくて大切な役割
細胞と腎臓の関係
腎臓の排泄作用
ホルモンの分泌作用にも貢献している
腎臓病の症状とは
慢性腎不全は腎臓病の末期
慢性腎不全の原因とは
慢性腎不全と血液透析
透析開始の条件とは
透析中の患者さんのQOL
腹膜灌流、CAPDとは?
長期透析に伴う合併症
根本的な治療は腎移植しかない!
いのちの贈り物・腎移植の患者さんの長期経過手記 I
第二章 腎移植という選択
透析と腎移植の違いは、こんなに大きい
双方の保険費用比較
ドナーとレシピエント
腎移植では相性が大切
レシピエントの条件とは
生体腎移植について
生体腎移植術はこうして行なわれる
成人と子供の手術のちがい
献腎移植の場合
手術に関する合併症
術後の透析
移植の成績
腎移植術に対する健康保険
第三章 腎移植後の経過
拒絶反応とその対策
拒絶反応には種類がある
拒絶反応のモニター
免疫抑制法の導入
主な免疫抑制剤について
最新の免疫抑制剤使用の傾向
移植後の生活
子供の腎移植
合併症とその対応
移植腎機能不全と移植腎摘出の場合
いのちの贈り物・腎移植の患者さんの長期経過手記 II
第四章 歴史的・法的に見る腎移植
臓器移植の歴史
わが国の腎臓移植の歴史
透析療法および腎移植の統計
わが国の腎不全対策の経過
臓器の移植に関する法律とその概要
脳死について
脳死をいかにとらえたらよいか
わが国の脳死体からの移植の現状
第五章 ドナー登録をしよう
腎臓提供について真剣に考える
腎移植の各国比較
海外の移植事情
ドナー候補にあなたもなれる!
腎臓提供の「意思表示カード」を持とう
「臓器提供意思表示カード」の書き方
提供できない場合は?
腎移植システムとは
第六章 あなたの腎臓を健全に守るために
健康な腎臓を保つために
メタボリックシンドロームとは
検診に積極的に参加する
腎臓病を防ぐ食事とは
日常生活におけるその他の注意
腎臓病の関わりの深い、日常生活での注意事項
おわりに
■引用
「費用についても透析では一人年間通院で約500万円、入院で1000万円程度かかってしまいますが、腎移植では手術を受けたその年だけは同程度かかっても、以後150-200万円程度とずっと安くなります。
透析でも移植でも健康保険が適用されますので、本人はもちろんのこと、国や健康保険金額を負担している人にとっても、腎移植をしていただくことは大いに助かることなのです。>0077>…また腎臓を受けられる年齢ですが、おおよその年齢の目安は65歳くらいまでと考えてもよいでしょう。>0078>」
「…腎移植は臓器移植の源泉であり、これまで拒絶反応の解明、免疫抑制剤の開発、術後管理などでリード役を務めてきました。また、わが国では年間900例と腎不全治療の一方である血液透析と比較して、数こそ少ないもののその成績は国際級であり、医療として確立されたものとなっています。
…多くの人の「人類愛」や「善意」に基づく腎臓を有効に使わせてもらうために考えられた「腎移植システム」は、国によって1977(昭和52)年から準備が始まり、1983(昭和58)年コンピューター導入がなされ、1991(平成3)年にシステムの基幹が一応整いました。
その後、社会情勢の変化に伴い制度が改変され、1995(平成7)年4月から新システム、今日の臓器移植ネットワークが稼働しています。>00173>」
「…透析が長期にわたると血圧異常(高血圧または低血圧)、手足のしびれやけいれんなどの末梢神経障害、貧血、腎性骨異栄養症、透析アミロイドーシス、動脈硬化促進、感染症、悪性腫瘍などさまざまな合併症を起こし、QOLの低下の原因となっているのです。
一方、腎移植の成功は尿毒症状の改善、自由な食事摂取、子供の成長、出産、社会復帰などQOLを向上させ、腎不全の根治療法と位置づけられていることはすでに認められています。日本移植学会の2004年までの集計では、全移植数は1万7427件、生体腎移植1万3009件、献腎移植4418件、このうち脳死体から51件となっています。献腎移植の割合は25.3%でした。2004年は生体腎727件、献腎173件でした。この10年間の平均は720件で、先進国の中では一番遅れており、その原因は献腎移植がわずかに20%であることによるのです。>0174>」
■書評・紹介
■言及
*作成:
有吉 玲子