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『畏怖する近代――社会学入門』

左古 輝人 20060925 法政大学出版局,181p.


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■左古 輝人 20060925 『畏怖する近代――社会学入門』,法政大学出版局,181p. ISBN-10: 4588675133  ISBN-13: 978-4588675133 \1890 [amazon][kinokuniya] ※

■内容(「BOOK」データベースより)
19世紀以降、主権国家のスキームは軍事から民政へ、国家間関係のスキームは主権平等の擬制から東西ブロックを経て「テロとの戦い」へ、産業社会のスキームは生産から消費へ、そして消費の情報化へと変化してきた。それは文化の主役が旧中産階級から賃労働者へ、そして新中産階級へと移行し、家族や性愛、異議申し立て等の様式が変化してきたことと連動している。本書はその過程をたどり、その中での主要な出来事に明確な見取り図を示しつつ、現代社会の課題に対する読者の共感を促す。

■内容(「MARC」データベースより)
社会学は、どのような事柄を、なぜ問題にしてきたのか? 社会学者たちのテーマや方法、学説それ自体よりも、それらのよってきたる所以を、シンプルな論理と深い歴史的射程のなかで解説。現代社会の諸課題について考える。

■目次
はじめに―社会学の生成
第一のフォーマット―主権国家
第二のフォーマット―産業資本制市場社会
19世紀後半の主権国家
群衆とその統制
大量生産システムの完成
二大フォーマットの内破―世界大戦前後
消費化
家庭と女性
消費化時代への問題提起
情報化
グローバル化
リスク社会
現代の日本
出来事としての社会 宋代の用例より

■引用

「その時その時、集いの根拠となる神体を形成し、多種多様な人々がそれに報いるため、日常を構成する家族や地域集団、職場や国籍、階層やジェンダーなどからいったん切れ、瞬間的に凝集してはたちまち霧消していくネットワークこそが社会である。ゆえに、私たちは、例えば次のように言うことができる。デモ行進やコンサート、暴動における人々の集いは社会である。ネット心中の集いは社会である。フラッシュ・モブは社会である。先進国首脳会議や、その会場を取り巻くさまざまな市民団体の集いは社会である。これ175>>176ら、周縁的とみなされてきた諸事実こそが、いまや、社会の核心である。」(175-176)

*作成:中倉 智徳
UP:20081105 REV:090724
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