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『豊かな死を看取る――家族と介護職のための看取りマニュアル』

苛原 実 20060921 メディカル・パブリケーションズ,217p.


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■苛原 実 20060921 『豊かな死を看取る――家族と介護職のための看取りマニュアル』,メディカル・パブリケーションズ,217p. ISBN-10: 4902007304 ISBN-13: 9784902007305 \2000 [amazon][kinokuniya] ※ d01

■内容

病院で医師と機械に囲まれて死ぬ死だけが選択肢ではありません。住みなれた環境で、親しい人々に囲まれ、ほんの少しのわがままをいいながら、満足のいく“最期のいのち”を燃やすという生き方・死に方があります。本書は、さまざまな角度から、具体的でわかりやすく、看取りの知識、技術を解説しました。日々の経験、失敗や後悔から編み出されてきた工夫、方法を詰め込んでいます。

■目次
    はじめに

    第1章 看取りに必要な知識・考え方
    1. 増えてきた死亡者数
      • 高齢者の増加
        死亡の原因
        死亡場所の推移
        葬儀の場所
    2. 人はどのように亡くなってゆくのか
      • 病院での「死」
        人が亡くなるとき
        がんの死亡の特徴
        アルツハイマー病は死にいたる病
        尊厳死について
    3. 在宅医の探し方と費用
      • 看取りには訪問医が必要
        在宅医を探す手順
        訪問医への対応
        往診を頼むとき
        在宅医療の費用
    4. 看取りに役立つ訪問看護
      • 訪問看護は在宅療養の切り札
        訪問看護ステーションの役割
        看取りと訪問看護
    5. 知っておきたい介護保険の基礎知識
      • 看取りを支える介護保険
        介護保険の対象となる方
        介護保険サービスでしてもらえること
        福祉用具のレンタル、購入
        通いのサービス
        介護保険の認定
        看取りとケアプラン
    6. ケアマネジャーの選び方
      • ケアマネージャの役割
        ケアマネージャを選ぶ
        マイケアプランについて
    7. どこで亡くなるのが「よい」のか
      • 死亡場所の変化
        他の国との死に場所の比較
        施設での死亡
        自宅での看取りの誤解
    8. 尊厳と生き甲斐のある"最期を生きる"
      • リビング・ウィルとは何か
        成年後見制度とは
        成年後見制度には2種類ある
        利用者も後見人のなり手も少ない
        利用手順と任意貢献のすすめ
        後見人制度と医療の問題点
    9. 介護職がどこまでできるのか
      • 介護は信頼関係のうえに成り立つ
        原則として「医行為」ではないと考えられるもの
        痰の吸引の取り扱い
    10. 看取りに必要な介護器具
    11. 点滴は死にゆく人を楽にするのか
      • 点滴はほんとに必要か
        点滴の問題点
        死にゆく人への点滴
        点滴の管理と抜針の方法
    12. 麻薬は使うべきなのか
      • 麻薬使用の現状と偏見
        麻薬使用で命が短くならないか
        わが国で使われている麻薬
        在宅療養での麻薬使用
    13. 告知について
      • がんの告知
        告知が必要なその他の病気
        告知の意義
        具体的な告知の方法
    14. かかりつけ薬局の重要性
    15. 死亡診断書にまつわる誤解
      • 在宅で亡くなってもあわてない
        24時間以内の診察と死亡診断書
        かかりつけ医は死亡診断書を書ける?
        死亡時刻とは
        死亡届の書き方
    16. ボランティアの活用について
      • さまざまな希望をかなえる
        活躍する“潜在看護師”
        優勝ボランティアはほとんどボランティア?
        専門職の友達を作ろう
    17. 施設での看取り
      • これから増える施設での看取り
        施設での看取りの心得7か条
        理念を共有する

    第2章 看取りに必要な技術
      A. 介護技術
      1. 清拭(体をきれいにする)
        • 清拭の目的
          清拭前の確認事項
          清拭の手順
          部分浴の方法
      2. 洗髪
        • 洗髪の目的
          洗髪介助の方法と手順
          コラム 洗髪が困難な場合
      3. 排泄介助の方法
        • プライバシーの尊重
          動作と認知レベルをアセスメント(課題分析)する
          トイレでの介助方法と注意点
          ポータブルトイレでの介助方法と注意点
          ベッド上での介助方法と注意点
      4. 食事介助の方法
        • 食事は生きる意欲につながる
          食欲不振の背景と要因
          食事介助の方法と対応
          自力摂取へのちょっとした工夫
          食べられなくなった時
          うつ、認知症の食事介助の工夫
          コラム 嚥下体操
      5. 食事の内容
        • 食べたいものを食べていただく
          そのまま食べられるもの
          刻み食、ペースト食
      B. 看護技術
      1. 生命の信号(バイタルサイン)をみる
        • バイタルサインとは何か
      2. 痰の吸引
        • はじめは不安だが
          口腔・鼻腔からの吸引
          気管内吸引(気管切開している場合)
      3. 経管栄養
        • 胃ろうが主流
          胃ろうの手順
      4. 褥創の処置
        • 介護者が治療できる
          ラップ医療 (Open WT) の特徴
          ラップ療法による処置
      5. 点滴の介助
        • 静脈内注射
          点滴中の注意事項と処置
          滴下不良の場合
          点滴終了後の抜針
      6. 摘便の方法
        • 摘便の手順と注意点
      7. 口腔ケアの方法
        • 口腔ケアの現状
          口腔の汚れから引き起こされる病気
          口腔ケアの手順
          うがいができない方、寝たきりの方の口腔ケア
          口腔からはさまざまなものが見えてくる
          コラム ストレッチ
          コラム 「がらがらうがい」と「ぶくぶくうがい」
      8. 麻薬の種類と知識
        • 痛みのコントロールこそ鍵
          副作用と対策
          服用・使用上の注意
      C. 症状への対応
      1. 痛み
        • 痛みとは何か
          「痛い」といわれたら
          痛みの部位と対応
          精神的疼痛への対応
          痛みに対するプラセボ(偽薬)使用について
      2. 発熱
        • 体温を測る習慣
          体温の測り方
          平熱とは
          発熱の原因
          発熱の対応
          座薬をどう使うか
      3. 嘔心(吐き気),嘔吐
        • 嘔心、嘔吐の原因
          嘔吐時のケア
          嘔吐、嘔心時の食事
          嘔吐の際の薬について
      4. 便秘
        • 便秘となる理由
          便秘のケアの注意事項
          日常的なケア上の注意
          便秘の薬について
          下剤でも便が出ないとき
          下痢となったときの対応
      5. 浮腫(むくみ)
        • 浮腫とは何か
          浮腫の起こるメカニズム
          ガン末期の方の浮腫
      6. 不眠
        • 不眠の時には
          環境の整備
          症状の対策
          精神的不安への対応
          睡眠薬を飲む前に
          睡眠薬の種類
      7. 呼吸困難
        • あらかじめの準備
          死の直前の呼吸
          死に立ち会うことは必要か
          下顎呼吸が始まったらすべきこと

    第3章 看取りと心のケア
    1. 死に行く人との会話
      • 死は誰にも訪れるもの
        心の整理の手助けは“伴走”
        「私にはできることはないですか」
        「死ぬまでいつもそばにいます」
        別れの言葉、感謝の言葉
        死をありのまま受け入れる
    2. 死をどこまで伝えるか
      • 病名を伝える
        病気の現状を伝えていく
        余命の少ないことを知らせる
        伝えた後のこころのサポート
    3. 介護職としての会話のありかた
      • 患者の人格を尊重する
        患者の思いを聞き取る
        患者を家族とともに支えよう
    4. 傾聴の具体的な方法
      • 人の思いに耳を傾け、うなずく
        言葉の真意を汲み取る
        励ましの言葉はかけない
        言葉で語られない患者の悩み
        会話は患者7割、傾聴者3割のペースで
        会話の内容を肯定する
        傾聴するとき、事前データを取る
    5. 看取りと音楽
      • 心身の痛みに効果がある音楽
        誰をも気持ちよくするモーツァルト
        モーツァルトは母の胎内の思い出
        音楽とともに人生を振り返る
        ちょっと歌いかけてみる
        音楽は特別な趣味ではない

    第4章 葬儀と家族の悲しみのケア
    1. 遺体処置
      • 遺体処理の手順
        葬儀社が行う処置
    2. 葬儀の準備
      • 葬儀社の選択
        葬儀の意味
        葬儀の費用
        用意しておきたいもの
        最近の葬儀の傾向
    3. 葬儀の実際
      • 仏式の葬儀
        キリスト教の葬儀
        神式の葬儀
        無宗教の葬儀
        密葬および家族葬
        散骨について
    4. 家族の悲しみのケア(グリーフケア)
      • グリーフケア(Grief Care、悲しみのケア)
        家族への配慮
        死亡直後の家族への配慮
        葬式でのグリーフケア
        手紙によるグリーフケア
        四九日以降のグリーフケア

    第5章 看取りの実際
    1. 自宅での看取り(夫が看取ったケース)
      • 妻の死は乳がんが発覚して1年後
        寝たきりになってから
        危篤の日
        葬儀の方法は私流に決めた
        子どもは翌朝も元気に学校に行った
        在宅ホスピスに携わって
    2. 有料老人ホームでの看取り
      • 基本的な施設での看取りケア
        最期に「ビールを」
        最期は自分の家がいい
    3. 独居の看取りのケース
      • 独居者の看取りはエベレスト登山?
        訪問看護師からの依頼
        入院はいや、迷惑はかけたくない
        頑固なばあさん
        「死ぬとはどういうこと」
        甥に看取られて

    おわりに
■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:本岡 大和
UP: 20100127
死 death/dying  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
 

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