『きわどいビジネスほど儲かる理由――必ず稼げるすごい経営学』
門倉 貴史 20060802 秀和システム,227p.
■門倉 貴史 20060802 『きわどいビジネスほど儲かる理由――必ず稼げるすごい経営学』,秀和システム,227p. ISBN-10: 4798013668 ISBN-13: 9784798013664 \1300 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
決してオモテには出てこない「儲けの構造」教えます。価格設定、商品開発、コスト削減…すべてに『大幅な進化』の余地がある。
内容(「MARC」データベースより)
まっとうな会社が「稼ぎの構造」「儲けの仕組み」を見つけるためのヒントを提供。アングラ・ビジネスの「非合法な部分」と「合法的な稼げる仕組み」を理解し、あくまでもまっとうなまま、稼げる会社を目指すための経営指南書。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 門倉 貴史
- 1971年神奈川県生まれ。95年慶應義塾大学経済学部卒業後、(株)浜銀総合研究所入社。99年、(社)日本経済研究センターへ出向、2000年シンガポールの東南アジア経済研究所 (ISEAS) へ出向。2002年4月から2005年6月まで(株)第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。2005年7月からは、BRICs経済研究所代表。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる
■目次
はじめに
第1章 ビジネスで最も大事なのは「最適な値段」の決め方だ!――「値下げ=販売数量の増加」という短絡的思考の落とし穴
値下げで戦略で成功した性風俗産業
手数料の安さが需要増につながった地下銀行
違法ドラッグの密売価格の決定方法から見えてくる「適正価格」の法則
SMクラブは高所得層限定の成功ビジネスモデル
需給バランスに応じた価格設定をするダフ屋
所得格差が広がることを意識した価格設定の重要性
援助交際を例にみる、所得階層による消費市場の分断
第1章のまとめ
第2章 全てに影響を及ぼすのが「商品開発」の力量差だ!――発想の逆転、ちょっとした工夫で、ビジネスは大きく化ける
離婚の増加で「別れさせ屋」ビジネスが繁盛
何が起きてもOKのハプニングバー
商品開発に余念がない業界の筆頭は「性風俗産業」
新しいアイデアを次々と実践にうつす空き巣
下着の値段を一枚数万円にまで引き上げたブルセラショップ
新手の出会い系ビジネスである「セリクラ」
第2章のまとめ
第3章 利益が上がらないのであれば「費用」を抑制するしかない――コストを絞りこんでいかなければ、生き残りはあり得ない
ソープランドの個室の製作費は100万円程度
デリバリーヘルスにみられる「ムダが一切ない費用構造」
IT化で大幅に下がった「ニセ札づくり」ビジネスのコスト
研究開発費を抑制することで高利益率を実現させている「偽ブランド」
レンタルビデオ・DVD店の3割近くが海賊版を扱っている
口コミを活用するねずみ講とマルチ商法
「ピンクサロン」に学ぶ回転率を上げる工夫
第3章のまとめ
第4章 ビジネスチャンスは、そこら中いたる所に転がっている――ほんのわずかな「発想の転換」が、莫大な利益を生み出す
ビジネスチャンスを見つけだすことに秀でた闇勢力
「痴漢被害を装った小遣い稼ぎ」から学ぶ発想の転換法則
「オヤジ狩り」から「オタク狩り」に! ターゲットの微調整術
市場がニッチな自動車窃盗 それでも営業利益はホンダと同じ
「ノゾキ」ですらもビジネスになる!
ビジネスチャンスにつながるITの積極的活用法
利用者が急増している「オンラインカジノ」
通信販売に活路を見出すアダルトショップ
産業処理施設の限界を敏感に察知した「産廃の不法投棄ビジネス」
フロンガスの密輸入で巨額の利益を得る
顧客の資金ニーズをキャッチすることに成功したヤミ金融業者
中国でも闇金融が横行している
第4章のまとめ
第5章 人件費をいかに抑制できるかそこが最大のカギとなる――フリーターの増加=安価な人件費を積極的に活用するチャンス?
外国人不法就労者を活用する企業も!
若者に覚せい剤を売りさばくイラン人
闇労働とは何か?
増加する一方である「隠れた副業」
闇労働参加者は2004年時点で341.5万人?
まだまだ低い日本の闇労働参加率
ワークシェアが副業を拡大させる
第5章のまとめ
第6章 ビジネス戦略を考えるうえで避けられない問題「節税」――「節税」と「脱税」の境界線は、非常に微妙である
さまざまな脱税の手口
マルサの追求は本当に厳しい
巨額に上る日本の脱税額
汚職の温床となる政治家個人への献金
節税の方法あれこれ
第6章のまとめ
あとがきに代えて
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志