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『リスクのモノサシ――安全・安心生活はありうるか』

中谷内 一也 20060730 日本放送出版協会,251p.


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■中谷内 一也 20060730 『リスクのモノサシ――安全・安心生活はありうるか』,日本放送出版協会,251p. ISBN-10:4140910631 ISBN-13:978-4140910634 \970+税 [amazon][kinokuniya] s06

■内容(「BOOK」データベースより)
上手なリスクとの付き合い方を提案する。鳥インフルエンザやアメリカ牛のBSE問題、あるいはタバコによる発ガン、石綿による中皮腫など、現代は様々なリスク情報に溢れている。パニックを煽るようなマスメディアの報道のしかたや専門家のコメントにも問題が多い。リスクの判断基準がないと、小さなリスクを避けるために大きなコストをかけたり、反対に大きなリスクなのにあまり顧みられないといったことが起こる。本書は、どちらのリスクがどの程度危険なのか、私たち一人一人が判断できるようなモノサシ創りを提案する。リスク蔓延社会にどう生きていけばいいのか指針を提示するユニークな試み。

■内容(「MARC」データベースより)
現代は様々なリスク情報に溢れている。パニックを煽るようなマスメディアの報道のしかたや専門家のコメントにも問題が多い。どの程度危険なのか、私たちひとりひとりが判断できるようなリスクのモノサシ創りを提案する。

■著者紹介
中谷内一也[ナカヤチカズヤ]
1962年大阪生まれ。同志社大学大学院心理学専攻博士課程満期退学。帝塚山大学心理福祉学部教授。専門領域は社会心理学、リスク心理学。現在の主要な研究テーマはリスク管理責任者への信頼問題である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
序章 リスク情報が引き起こした社会の動揺
第1章 マスメディアの報道スタイル
第2章 専門家がもたらすリスク不安
第3章 リスクを過大視する心のしくみ
第4章 リスクのモノサシを創る
第5章 “安全か危険か”になりがちな判断
第6章 信頼は何によって決まるのか
第7章 信頼の回復には何が必要か
第8章 安全・安心生活はありうるか

■引用

リスクマネジメント=目の前に甚大な被害が明らかになっていない時点で、将来の被害を予測し、対策を立てて被害を抑えようとする営み(p10)

「本書では、リスク情報を受け取った人びとが、そのリスクが大きい場合のみならず、小さい場合でも大きな不安を抱いてしまうケースに注目する」(p12)

「リスク情報影響」=不安に導かれた人びとがリスクを回避しようとする行為の集積が、社会に引き起こす影響(pp.12-13)

ダイオキシン汚染の危機的状況の強調と、早急な対策の必要性を訴える論調一色(p13)→ゴミ処分のあり方の変化(p13-14)

環境ホルモン=「内分泌かく乱科学物質」→生物の内分泌作用、すなわちホルモンの作用に有害な影響を与える化学物質(p15)

「リスク情報影響をとらえるときに、発火装置として機能したできごとだけに注意を向けては問題の構造を見誤ることになる。燃料となるどのような状況が背景にあったのかに目を向けることが必要だろう」(p27)

「なぜ、実態としての被害状況を目の当たりにするわけでもないリスク情報に対して、人びとの不安が高まり、大きな波紋が広がるのだろうか。それにはたくさんの理由があるが、本書では、まず三つの点に注目する」(p27)

1、マスメディアの情報提供のあり方
2、専門家によるリスク表現と専門家内の対立
3、リスク情報を受け取り、解釈する個人の心のしくみ(p28)

問い「ここで問題にしているのは、リスクそのものにどう向き合うかということではない。そうではなくて、リスク情報にどう向き合うべきか、ということである」(p29)

解答1
「リスク情報を受け取ることである程度の不安が生まれるのは仕方のないことだし、そうした事態にはむしろ積極的な意義さえある」(p29)
解答2
「個人がリスク情報を受け取り意思決定する際の判断基準、とくに、リスクの大きさを理解するためのモノサシを整えることが有効で、そのためには政府や産業界、マスメディアが一体となって個人のリスク判断をサポートするう仕組みを作ることが必要である」(p30)
解答3
「われわれの社会が信頼のおけるリスク管理体制を作りあげること」(p31)

「人命を尊重し、人びとの健康が重要であるからこそ、リスク情報には冷静に対応し、より小さなコストでより大きなリスクを削減するよう心がけたい」(p35)

リスクマネジメントの基本=「リスク対策によってそれをどれくらいに下げることができるのか、ということと、その対策が新たにもたらすリスクの大きさがどれくらいか、ということを秤にかけて、対策の導入を思案する」(p41)こと

■書評・紹介

■言及



*作成:櫻井 悟史 
UP:20090920 REV:
安全/セキュリティ  ◇身体×世界:関連書籍 2005-  ◇BOOK
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