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『病院化社会をいきる――医療の位相学』

米沢 慧 20060610 雲母書房,193p. ASIN: 487672203X 1785


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米沢 慧 20060610 『病院化社会をいきる――医療の位相学』,雲母書房,193p. ASIN: 487672203X 1785 [amazon][kinokuniya] ※,

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内容(「BOOK」データベースより)
わたしが患者になる現実を、どう受けとめればいいのだろう。「病院で生まれ、病院で死ぬ」時代を象徴する33のキーワードから構成。広井良典氏(千葉大学教授)との対談「往きの医療と還りの医療」収録。

内容(「MARC」データベースより)
いま病院は病人を相手にする機関とは限らなくなった。積極的に健康な人を呼び込んで、健康を維持するために「患者」として拘束するようになっている。「病院で生まれ、病院で死ぬ」時代を象徴する33のキーワードから構成。

■目次

◇侵襲――からだにダメージを与える現代医療
◇在宅ホスピス――寄り添うケアの核心
◇セカンドオピニオン―最適な治療、自分の生を選ぶために
◇健診と検診―健康を引き出すのか、病気を探すのか
◇インフォームド・コンセント――「説明と同意」は「信任と契約」
◇シシリー・ソンダース――近代ホスピス運動の創始者、その理念と思想とは 37-41
◇老齢―“老齢”は超人間の姿である。病人と患者――医師は病人を診ないで患者にする?
◇疾患―細胞・分子・遺伝子情報 いまこそルーツの見直しを
◇人工呼吸器(レスピレーター)――ALS−呼吸器とともに生きる現実 57-61
 […]
◇延命と看取り――刻々と加速する終末期医療の現実 182-186

■引用

◇シシリー・ソンダース――近代ホスピス運動の創始者、その理念と思想とは 37-41

 「あらためてソンダースの業績をひと言で要約すれば、「死の医療化と脱病院化」ということになる。」(p.38)
 「世界初のホスピス大会(一九八〇年)の演題記録をみると、運動神経疾患に対するホスピスケアとしてALS(筋萎縮性側索硬化症)患者一〇〇例を対象にしている。その先駆性にもおどろかされる。シシリー・ソンダースはナイチンゲールの看護理念を継承した臨床医である。」(p.41)

◇人工呼吸器(レスピレーター)――ALS−呼吸器とともに生きる現実 57-61

 「人工呼吸器を装着する人は全体の三割ほどどいわれるが、この病をどう理解し、呼吸器とともに生きる現実をどう受け入れているのか。[…]<0058<[…]
 ここでALSの患者自らが書いた文章や医療記録、ホームページ等の書きこみなどが丹念におさめられた大冊『不動の身体と息する機械』(立岩真也・医学書院)から、呼吸器を装着した直接的な契機やその後の生きかたについての背景や率直なおもいのいくつかを拾ってみる。」(pp.58-59)

◇延命と看取り――刻々と加速する終末期医療の現実 182-186

 「回復の望みのない患者に、医学的な無益な延命治療をずるずると続けることは「医療倫理に反する」という認識で、すでにアメリカでは「呼吸器外し」は一般化しているという。
 わが国もその段階に近づいたといえよう。そうなら、終末期医療に自然の死を迎え入れる「看取り」図絵を描くためには「患者(の自己決定権)」と「医師(治療義務の限界)」に、もうひとつ「家族」の姿・意思の参加こそが不可欠になるだろう。」(p.186) cf.安楽死・尊厳死

■書評

◆立岩 真也 2006/08/13 「書評:米沢慧『病院化社会をいきる――医療の位相学』」,『東京新聞』『中日新聞』2006/08/13


UP:20060803 REV:20090615
BOOK  ◇医療と社会
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