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『やっぱり「終のすみか」は有料老人ホーム』
滝上 宗次郎 20060608 講談社,253p. 1680
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滝上 宗次郎
20060608 『やっぱり「終のすみか」は有料老人ホーム』,講談社,253p. ISBN-10: 4062824043 ISBN-13: 978-4062824040 1680
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※ a02.a06.
■内容
◇出版社/著者からの内容紹介
ホーム選びの極意を伝授
人生90年時代。高齢者のほぼ全員が車椅子の生活や認知症となる。要介護期間は多くが10年以上。家族介護が困難になった今、自らの人生を豊かに生ききる知恵がここにある。
◇「BOOK」データベースより
ホーム選びの極意を伝授。人生90年時代。高齢者のほぼ全員が車椅子の生活や認知症となる。要介護期間は多くが10年以上。家族介護が困難になった今、自らの人生を豊かに生ききる知恵がここにある。
■目次
第1部 介護保険はじり貧で、家族介護は崩壊
「介護は一〇年」がふつうになった
家族介護は崩壊の道へ
ほか
第2部 残された選択肢は、有料老人ホームだけ
大いに役立つ有料老人ホーム
誇大広告にだまされるな―公正取引委員会が定めた広告ルール
ほか
第3部 認知症(痴ほう)の介護で、ホームの実力がわかる
誤解だらけの認知症
認知症の介護はむしろ楽
ほか
第4部 ホーム選びの勘どころと、豊かに生きる知恵
集団生活の息苦しさをどう避ける
有料老人ホームの見学や体験入居の極意
ほか
第2部 残された選択肢は、有料老人ホームだけ
「一時間四〇二〇円という破格の報酬が事業者に支払われているにもかかわらず、ホームヘルパーの労働条件は過酷そのものです。一軒一軒訪問して回るという在宅介護そのものの構造的な欠陥であると言えるわけです。」(滝上[2006:72])
同様の指摘→滝上 宗次郎 20010210
「(続)介護保険はなぜ失敗したか――21世紀の社会保障制度とは」
,『週刊東洋経済』5677:78-81
「老人ホームへ入居させれば家族の負担はなくなります。言い換えれば、在宅介護が過程教師とするならば、老人ホームは塾だということです。子どもの家庭教師を毎日二人も三人も頼めば、月に三〇万〜五〇万円はかかります。在宅介護というシステムがいかに経済原則からかけ離れたものであるか、おわかりになるでしょう。
また、少子高齢化となって社会保障の規模は拡大するばかりですが、その主要な財源を社会保険としています。その歪みが、ホームヘルパーなどのパート労働に如実に見られま<0073<す。介護保険制度は、財源のあり方を見ても最初から制度設計に大きなミスがあったのです。日本は今後、財源として消費税を真剣に考えるべきでしょう。」(滝上[2006:73-74])
おわりに
「平成八年、私は当時の橋本内閣が六大行政改革を行ったときに、経済審議会の「医療・福祉作業部会」の座長に選出されました。そして一〇月九日、医療・福祉における一二項目の聖域に大きく踏み込んだ抜本的な改善案を建議いたしました。
医療については、第一番目に重大な課題として、中央社会保険医療協議会(中医協)のメンバー構成が日本医師会に偏っていることの是正を求めました。そしてこれは、平成十七年九月から是正されました。
福祉については、第一番目に重大な課題として、日本の医療制度と福祉制度の双方を歪めている「社会的入院」の解消を指摘しました。また、介護保険制度がスタートして以来、多くの民間事業者が活躍していますが、一方で不祥事が多発していることも事実です。総理への建議書の最後では、福祉の民営化にあたり消費者保護の方針を強く訴えまし<0252<た。[…]
総理に改善書を提出してから、一〇年が経ちました。当時、厚生労働省(当時は厚生省)は自分らの既得権益を侵害されたとしか理解せず、まったく動いてくれませんでし。それが今日となって、そのほとんどが実践に移されていることは、私にとって深い感慨があります。」(滝上[2006:252-253])
UP:20070319 REV:20080329,0410
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滝上 宗次郎
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