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『社会学入門――人間と社会の未来』

見田 宗介 20060420 岩波書店,215p.

last update:20120907

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見田 宗介 20060420 『社会学入門――人間と社会の未来』,岩波書店,215p.  ISBN-10:4004310091 ISBN-13:978-4004310099 \780+税  [amazon][kinokuniya] s ※

■内容

「人間のつくる社会は、千年という単位の、巨きな曲り角にさしかかっている」――。転換の時代にあって、社会学という学問は、いかに「未来」を構想しうるか。 世界の果て、歴史の果てから「現代社会」の絶望の深さと希望の巨大さとを共に見晴るかす視界は、透徹した理論によって一気にきりひらかれる。 初めて関心をもつ若い人にむけて、社会学の「魂」と理論の骨格を語る、基本テキスト。分野の第一人者から初学者への講義として語られる、必読の一冊。

■著者略歴

1937年東京に生まれる。東京大学名誉教授、共立女子大学教授。専攻は現代社会論、比較社会学、文化の社会学 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序 越境する知――社会学の門
1 人間の学/関係の学
2 社会学のテーマとモチーフ――初めの炎を保つこと
コラム 「社会」のコンセプトと基本のタイプ

一 鏡の中の現代社会――旅のノートから
1 〈自明性の罠〉からの解放
2 「近代という狂気」
3 見える次元と見えない次元。想像力の翼の獲得
コラム コモリン岬

二 〈魔のない世界〉――「近代社会」の比較社会学
1 花と異世界。「世界のあり方」の比較社会学
2 色彩の感覚の近代日本史
3 〈魔のない世界〉
4 ツァウベルのゆくえ

三 夢の時代と虚構の時代――現代日本の感覚の歴史
1 「理想」の時代――プレ高度成長期
2 「夢」の時代――高度成長期
3 「虚構」の時代――ポスト高度成長期

四 愛の変容/自我の変容――現代日本の感覚変容
1 「共同体」からの解放
2 時代の基層の見えない胎動
3 リアリティ/アイデンティティ/関係の実質
コラム 愛の散開/自我の散開

五 二千年の黙示録――現代世界の困難と課題
1 黙示録の反転。「関係の絶対性」の交錯
2 勝利の方法。社会の魅力性
3 黙示録の転回。「関係の絶対性」の向こう側はあるか

六 人間と社会の未来――名づけられない革命
1 S字曲線。「近代」の意味
2 人間の歴史の五つの局面。「現代」の意味
3 現代人間の五層構造
4 名づけられない革命

補 交響圏とルール圏――〈自由な社会〉の骨格構成
1 「シーザーのものはシーザーに」――魂のことと社会の構想
2 〈至高なもの〉への三つの態度――社会の構想の二つの課題
3 社会構想の発想の二つの様式。他者の両義性
4 〈関係のユートピア〉・間・〈関係のルール〉――社会の構想の二重の構成
5 交響するコミューン・の・自由な連合
6 共同体・集列体・連合体・交響体
7 モデルの現実化I 圏域の重合/散開
8 モデルの現実化II 関係の非一義性
9 二千年の呼応

参考文献
あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志 増補:北村 健太郎
UP:20101220 REV:20120907
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