『西洋哲学史――古代から中世へ』
熊野 純彦 20060420 岩波新書,290p.
last update:20111026
■熊野 純彦 20060420 『西洋哲学史――古代から中世へ』,岩波新書,290p. ISBN-10:4004310075 ISBN-13:978-4004310075 \903 [amazon]/[kinokuniya] ※ p
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
あらゆる思考の出発点に、哲学者そのひとの経験があり、論理を紡ぐ言葉がある―やわらかな叙述のなかに哲学者たちの魅力的な原テクストを多数ちりばめつつ、「思考する」ことそのものへと読者をいざなう新鮮な哲学史入門。本書では古代ギリシアと中世の哲学が、続巻ではさらに近代から現代の哲学があつかわれる。
内容(「MARC」データベースより)
あらゆる思考のはじまりに哲学者そのひとの経験があり、論理をつむぐ言葉がある-。やわらかな叙述と魅力的な原テクストを通じて、「思考する」ことそのものへと読者をいざなう、新鮮な哲学史入門。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
熊野 純彦
1958年神奈川県に生まれる。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は、倫理学、哲学史。東京大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
まえがき
凡例
第1章 哲学の始原へ
いっさいのものは神々に充ちている――タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス
第2章 ハルモニアへ
世界には音階があり、対立するものの調和が支配している――ピタゴラスとその学派、ヘラクレイトス、クセノファネス
第3章 存在の思考へ
あるならば、生まれず、滅びない――パルメニデス、エレアのゼノン、メリッソス
第4章 四大と原子論
世界は愛憎に満ち、無は有におとらず存在する――エンベドクレス、アナクサゴラス、デモクリトス
第5章 知者と愛知者
私がしたがうのは神に対してであって、諸君にではない――ソフィストたち、ソクラテス、ディオゲネス
第6章 イデアと世界
かれらはさまざまなものの影だけを真の存在とみとめている――プラトン
第7章 自然のロゴス
すべての人間は、生まれつき知ることを欲する――アリストテレス
第8章 生と死の技法
今日のこの日が、あたかも最期の日であるかのように――ストア派の哲学者群像
第9章 古代の懐疑論
懐疑主義とは、現象と思考を対置する能力である――メガラ派、アカデメイア派、ビュロン主義
第10章 一者の思考へ
一を分有するものはすべて一であるとともに、一ではない――フィロン、プロティノス、プロクロス
第11章 神という真理
きみ自身のうちに帰れ、真理は人間の内部に宿る――アウグスティヌス
第12章 一、善、永遠
存在することと存在するものとはことなる――ボエティウス
第13章 神性への道程
神はその卓越性ゆえに、いみじくも無と呼ばれる――偽ディオニシオス、エイウゲナ、アンセルムス
第14章 哲学と神学と
神が存在することは、五つの道によって証明される――トマス・アクィナス
第15章 神の絶対性へ
存在は神にも一義的にも語られ、神にはすべてが現前する――スコトゥス、オッカム、デカルト
あとがき
関連略年表
邦語文献一覧
人名索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志