『テレビニュースの社会学――マルチモダリティ分析の実践』
伊藤 守 編 20060410 世界思想社,252p.
■伊藤 守 編 20060410 『テレビニュースの社会学――マルチモダリティ分析の実践』,世界思想社,252p. ISBN-10: 4790711811 ISBN-13: 978-4790711810 \241 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
テロップ、画像、音声、音響、キャスターをとらえるカメラ・アングルなど、多様なモードから作られたテレビのニュース番組。そのメディアとしての特質を見直し、ディスコース分析による新たなニュース研究の枠組みと方法を提示する。
(「MARC」データベースより)
テロップ、画像、音声、音響、カメラ・アングルなど、多様なモードから作られたテレビのニュース番組。そのメディアとしての特質を見直し、ディスコース分析による新たなニュース研究の枠組みと方法を提示する。
■目次
はじめに
序章 なぜ、いまニュース分析か
1 ニュース・テクスト生産をめぐる政治・経済的環境の変化
2 ニュース・テクストの変容
3 ニュース分析の新しいアプローチ
第1章 ニュースのディスコース分析、マルチモダリティ分析
1 ディスコース分析とは
2 マルチモダリティ分析
3 現代社会の変貌とメディア・テクスト分析
4 本書の視点と概念規定
第2章 テレビニュースの談話分析――キャスターから視聴者への語りかけの分析
1 なぜキャスターという語り手を問題にするのか
2 言語による「語りかけ」
3 身体による「語りかけ」
4 映像による「語りかけ」
5 キャスターはなぜ語りかけるようになったのか
第3章 犯罪ニュースがかたどる生と死のかたち――溢れる不安と親密性
1 問われるべきこと
2 不安の波状的連鎖――【ケース1】「福岡・若い女性の遺体発見」
3 使者の囲い込み――【ケース2】「福岡・先日発見された若い女性の遺体 その続き」
4 仮死的な肉体の表現――【ケース3】「福岡・美人ママ保険金殺人」
5 物のかたちと生の痕跡――【ケース4】「東京・三歳女児虐待死」
6 感情の不可侵性という問題
第4章 ニュースに見られる女性身体の編制――ダイエット食品の被害をめぐる語りと映像の矛盾
1 マスメディアを通じた身体の編制への視座
2 「ダイエット問題」へのジャンル化
3 マルチモダリティ分析――被害女性のナラティブと身体表象を事例として
4 身体化するニュース/ニュース化する身体
5 方法論としてのマルチモダリティ分析再考
第5章 スポーツとニュース――その接続の凡庸さの中にひそむ政治
1 境界の設定
2 スペクタクルと物語
3 身体の政治
4 情動の世界
第6章 ポピュラー化するニュースとメディア・ポピュリズム――テレビの政治報道分析を通じて
1 「テレビと政治」問題を再考する
2 テレビと政治の問題を「ポピュルズム」として議論するのは妥当なのか?
3 メディアによるポピュリズム?
4 ポピュラー・メディア/メディア・ポピュリズム
第7章 言説としての政治家――「田中康夫」を事例として
1 多面体としての田中康夫
2 「したたか」な「顔」
3 「改革者」の「顔」
4 「政治手法」の問題とは
5 「変人」のヴィジュアリティ――テレビ表現のリミット
第8章 気象情報の国土論
1 ニュースを見る風景/ニュースで見る風景
2 テレビニュースとしての気象情報
3 気象情報のメディア表象とそのポリティクス
4 気象情報のメディア表象が産出する国土の主体
終章 グローバル化の中のニュース番組とオーディエンス
1 テレビニュースの何がグローバル化したのか
2 ニュース研究はグローバル化したテレビニュースをどうとらえるのか
3 ニュース番組の編制とオーディエンス
コラム1 振興ネットワークの台頭
コラム2 テレビニューススタイルの確立
コラム3 夕方のワイドニュース
コラム4 生存権
コラム5 《人権》とメディア・スポーツ
コラム6 ニュースキャスター
コラム7 他者の表象
コラム8 近隣地域を取り締まる
あとがき
ニュース番組年表
引用・参考文献
人名索引
事項索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治