『映画のなかのアメリカ』
藤原 帰一 20060325 朝日新聞社,朝日選書,213p.
last update:20120124
■藤原 帰一 20060325 『映画のなかのアメリカ』,朝日新聞社,朝日選書,213p. ISBN-10:4022598956 ISBN-13: 978-4022598950 \1155 [amazon]/[kinokuniya] ※ i/3usa
■内容
「普通の人がどう考えて生きているのかをつかまえない政治分析は、狭く、痩せてしまう」と考える、現代日本有数の国際政治学者は、映画を論じることによって、アメリカ社会・アメリカ政治の実態に迫ろうとする。
たしかに、「映画を手がかりとして、『政治家の世界』よりも視野を広げ、その社会の共通了解と時代精神の変容を理解する」のは、「アメリカのように映画の持つ意味が際だって大きい社会を考えるときには有効な方法だろう」ことは間違いない。
題材としてとりあげるのは、『國民の創生』から『ミリオンダラー・ベイビー』まで、古今のアメリカ映画。
社会科学者として、そして大の映画好きとして、自在に映画作品を語る著者は、アメリカ社会の過去と現在をわかりやすく提示する。
■目次
兵士の帰還
大統領の陰謀
東部と西部
市民宗教の暴走
理想主義の戦争
高貴な日本人
観客の逆説
隣の殺し屋
失われた未来
悪女の系譜
人種のサラダ・ボウル
マスコミぎらい
魔法の王国
忘れられた戦争
アメリカの影
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:永橋 徳馬