『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』
アンドリュー・パーカー(渡辺 政隆・今西 康子 訳) 20060303 草思社,384p. 2310
■アンドリュー・パーカー(渡辺 政隆・今西 康子 訳) 20060303 『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』,草思社,384p. ISBN:4794214782 2310 [amazon]/[kinokuniya]
■目次
はじめに p5
第1章 進化のビッグバン
おなじみの生きものたち p19
進化と多様性 p23
カンブリア紀の爆発とは p27
「生命全史」ダイジェスト p30
第一部から第三部――熱いスープから原始の細胞が生まれた p31
第四部と第五部――細胞核の出現と細胞の合体 p35
第六部から第八部――真の多細胞動物の出現 p38
第八部続き――エディアカラ動物の謎 p41
第九部――カンブリア紀の爆発 p46
バージェス化石を発掘現場で見る p47
バージェス動物研究の一○○年 p52
古生物学の至宝 p57
カンブリア紀の爆発はなぜ起きたのか p59
これまでの説と、その反証 p60
この本のあらまし p70
第2章 化石に生命を吹き込む
化石――過去への入り口 p74
マンモスが残したもの p76
古い骨と新しい科学 p85
活動している地球 p88
太古の環境を推測する p89
古生物学――最初の法医学 p92
生痕化石 p100
骨に肉づけする p104
見えない化石の立体画像 p106
道具を手にしてカンブリア紀へ p108
第3章 光明
光る昆虫標本 p114
光のとらえ方――ヴィクトリア朝以前 p116
ヴィクトリア時代の新たな好奇心 p120
色素 p122
進化の幕間に p127
彩色の目的――カムフラージュと自己顕示 p129
光は形や動きにも影響する p142
構造色 p145
第4章 夜のとばりにつつまれて
太陽の光のないところ p155
夜の地上 p157
深海 p159
洞窟 p175
第5章 光、時間、進化
海のべークトビーンズ p185
生きた化石 p189
物理の実験室で生まれた「回折格子」 p191
スライドグラスの上で光る貝虫 p193
発光のねらい――防犯、目くらまし、求愛 p200
虹色のサクセスストーリー p205
自然界にもあった回折格子 p209
空を向くハエ、地面を向くハエ p210
音をすてて光をとったカニ p214
異彩を放つウミウシ p217
第6章 カンブリア紀に色彩はあったか
ピンク色の三葉虫の先には p219
アンモナイトは光沢を隠していた? P222
五〇〇〇万年の時をこえてきらめく甲虫 p226
よみがえったバージェス動物の輝き p229
第7章 眼の謎を読み解く
「完璧にして複雑きわまりない器官」 p238
光を感じることと見えることとは別 p240
見るための光の入り口 p243
単眼 p243
複眼 p251
祖先の眼 p256
コノドントの大きなカメラ眼 p256
バージェス動物の眼 p259
カンブリア紀のほかの動物の眼 p265
三葉虫の眼 p272
第8章 殺戮本能と眼
「生命の法則――あらゆる場所で生き延びるために」 p289
眼と「生命の法則」 p290
食べる側の眼、食べられる側の眼 p293
剣と盾と刀傷 p302
カンブリア紀後の直接証拠 p302
再びカンブリア紀へ p307
最初の捕食者を求めて p321
第9章 生命史の大疑問への解答
世界を一変させた大進化 p328
捕食も爆発の原因だったのか p332
進化の原動力としての視覚 p333
「光スイッチ」説 p337
カンブリア紀の爆発は適応までの混乱だった p350
なぜ視覚だけがスイッチになったのか p353
ほかの感覚の小進化 p353
借用できた神経ネットワーク p356
進化史からの証拠 p357
避けようのない光 p360
眼がもたらす新たな挑戦 p361
五億四三〇〇万年前という意味 p362
第10章 では、なぜ眼は生まれたのか
ひとつだけ答に窮した質問 p365
再びシドニーの海岸で p373
訳者あとがき p377
*作成:植村要*/青木慎太朗
*http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/g/uk01.htm