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『マックスウェーバー入門』

牧野 雅彦 20060210 平凡社,224p.

last update:20100802

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■牧野 雅彦 20060210 『マックスウェーバー入門』,平凡社,224p. ISBN-10:4582853102 978-4582853100 \777 [amazon][kinokuniya]

■内容


内容(「BOOK」データベースより)
現代社会科学の基礎を築いたマックス・ウェーバー。その問いかけの根源性は、二十一世紀の今も私たちを刺激してやまない。歴史とは何か、学問の役割はどこにあるのか?「世界の魔術からの解放」は人間に何をもたらし、その果ての近代合理主義はどこまで普遍的なのか?同時代の思潮のなかに位置づけながら、いま改めて、ウェーバー思想の全体像をさぐる。
内容(「MARC」データベースより)
歴史とは、学問の役割とは、近代とは何か? すべてを根源的に問い続け、現代社会科学の基礎を築いたマックス・ウェーバー。同時代の思潮のなかに位置づけながら、いま改めて、ウェーバー思想の全体像をさぐる。

■目次


1 はじめに―ウェーバーをどう読むか
 同時代の論争的文脈
 二十世紀社会科学の再検討へ
2 ウェーバーとはどういう人か
 生い立ちと学問的出発
 精神の病
 経済学という学問
 ハイデルベルクへの転任
 アイデンティティの再確認としての方法論
3 歴史と政治―ウェーバー方法論の知的背景 その一
 ランケとドイツ歴史主義
 『歴史・政治雑誌』
 歴史と政治の類似と相違
 治療学としての政治経済学
 世界史的観照の立場
 ランケの課題の継承
4 政治史から国民経済学へ―ウェーバー方法論の知的背景 その二
 自由主義と1848年革命
 ドイツ統一と自由主義の自己批判
 政治的歴史学と歴史的政治学
 国民経済学の興隆
 バウムガルテン対トライチュケ論争
 青年ウェーバー‐経済学という選択
5 歴史学派経済学の方法的問題とは何か
 難解な論文『ロッシャーとクニース』
 ロッシャーと歴史学派経済学の成立
 古代と近代クニースのロッシャー批判
 ウェーバー方法論の課題‐歴史主義の再建
 「現実科学」としての社会科学
 価値理念による歴史的対象の選択
 政策科学の根本問題
 価値選択に対する学問の寄与
 価値をめぐる討議の意味
6 歴史への問い―古典古代と近代ヨーロッパ
 後期歴史学派の発展段階論
 古代資本主義論争
 民族の興隆・衰退とその世界的連関
 世界史は進歩か‐ヘーゲル歴史哲学の批判
 ヨーロッパ近代の起源
7 「資本主義の精神」の起源
 ゾンバルト『近代資本主義』初版
 資本主義の精神とプロテスタンティズム
 ユダヤ人と資本主義の精神
 ベロウ「近代資本主義の成立」
 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
 職業という観念
 予定説と禁欲
 限定された課題
 古代へ
8 世界史としての古代史
 マイヤー『古代史』の世界
 マイヤーの方法の批判
 比較の基準としての都市
 古典古代とヨーロッパ中世との比較
 視野の拡大‐アジアとヨーロッパ
9 ウェーバー宗教社会学の世界 その一―中国とインド
 知識人とその社会
 中国文人官僚とインドのバラモン祭司
 ニーチェ『悲劇の誕生』とウェーバー
 インド・中国研究とウェーバー
 ヨーロッパの歴史的起源へ
10 ウェーバー宗教社会学の世界 その二―古代ユダヤ教
 マイヤーの古代ユダヤ教研究
 バビロン捕囚からエルサレムへの帰還
 ウェルハウゼンの旧約聖書研究
 祭儀の再編と道徳的純化
 ディオニュソス的狂躁道との闘争
 ふたたび『悲劇の誕生』との関係
 「世界の魔術からの解放」
 『古代ユダヤ教』の位置
11 ヨーロッパの世界史的位置
 残された課題
 ヒンツェの比較国制史
 「ロッシャーの政治的発展理論」
 国家形成とその歴史的基礎
 ローマからの遺産
 ヒンツェとウェーバー
 身分制議会の二類型
 戦中の政治構想との関連
 連邦制の問題
 戦後の大統領制構想
 イェリネク『人権宣言論』
12 ウェーバーと現代
 歴史をどうみるか
 近代合理主義文化はどこまで普遍的か
 アメリカとロシア
 ひらかれた問い
 歴史の意味、学問の意味

読書案内
あとがき
人名索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:竹川 慎吾 更新:樋口 也寸志
UP:20100713 REV:20100802
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