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『精神障害者 家族の相互関係とストレス』

南山 浩二 20060228 ミネルヴァ書房,362p.

last update:20101220

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南山 浩二 20060228 『精神障害者 家族の相互関係とストレス』,ミネルヴァ書房,362p. ISBN-10:4623045250 ISBN-13:9784623045259 \6000 [amazon][kinokuniya] ※ m

■内容


内容(「BOOK」データベースより)
本書は、ストレスへの社会学的営為、家族社会学などの立場から、コミュニティケアにおける「家族」の意味を、障害者・家族双方の視点から改めて問うとしたものである。家族だけではなく障害者を対象とした調査データや障害者・家族のペアデータの分析を通じて、精神障害者・家族双方にとって、よりストレスから自由な関係性の同定を試みている。精神障害者・家族の意味世界に照準することで、障害者や家族が一定の関係性に水路づけられている状況を確認するだけではなく、新たな関係性構築へとむかう可能性をさぐることも本書の課題となっている。

内容(「MARC」データベースより)
ストレスへの社会学的営為、家族社会学などの立場から、コミュニティケアにおける「家族」の意味を、障害者・家族双方の視点から問い直す。量的・質的データに基づき、精神障害者と家族にとっての「関係性」の意味をさぐる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
南山 浩二
1964年長野県に生まれる。1997年東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程満期単位修得退学。静岡大学人文学部社会学科助教授、博士(社会福祉学)。専門は家族社会学・福祉社会学・社会調査方法論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次


はじめに

第T部 理論と方法
 第1章 「家族」「家族問題」をとらえる視角の変容
  第1節 「家族」をとらえる視角の変容
  第2節 「家族問題」をとらえる視角の変容
 第2章 「精神障害者家族」をとらえる視角
  第1節 「精神障害者」の社会的位置と「家族責任」の変遷
  第2節 「精神障害者家族」について何を問うべきか
  第3節 議論をすすめるにあたっての留意点
 第3章 「精神障害者家族」への社会学的接近
  第1節 前史:医学的接近にみる「家族」の位置付け―「家族」の医療化・家族病因論の台頭
  第2節 生活者としての「家族」―「生活する主体」「ストレスを受ける主体」としての家族
  第3節 家族ケアが障害者にもたらす結果への着目―感情表出(Expressed Emotion)研究へ
 第4章 ケアストレス研究の検討
  第1節 ケアストレス研究の視点と枠組み
  第2節 ケアストレス研究における諸問題
  第3節 本研究の分析枠組み
  第4節 調査の実施と概要

第U部 精神障害者の家族ケアと障害者―家族の相互関係
 第5章 家族側の条件と障害者側の条件との関連
  第1節 プロセスとしての家族ケア
  第2節 経過の長期化に伴う家族ケアの実情の変化
  第3節 時間経過のなかで家族が経験する変化やイベント
  第4節 変化・イベントの先行的条件と変化・イベントがもたらす結果
 第6章 親世代による家族ケア
  第1節 Role Captivity(役割拘束)―社会的役割に「囚われた身」
  第2節 なぜケア役割に「囚われた身」となるのか
  第3節 父親・母親間でのケア状況の違い
  第4節 Role Captivity・ディストレス・コーピング
  第5節 閉塞的状況からの解放可能性
 第7章 きょうだい世代によるケア
  第1節 きょうだいによるケアとRole Captivity(役割拘束)
  第2節 Role Captivity―きょうだい・親世代間の比較
  第3節 Role Captivityの規定要因
  第4節 規範的基盤の脆弱性がもつ意味
 第8章 精神障害者にとっての家族ケア
  第1節 精神障害者を対象とした先行研究
  第2節 家族ケアと「自立」
  第3節 障害者にとっての「家族」による支援・「家族」との関係
  第4節 障害者の「自立」意識と障害者側の条件
  第5節 障害者の「自立」意識と家族側の条件
  第6節 心理的安寧と対処パターン
  第7節 障害者にとっての家族ケア・家族からの「自立」
 第9章 精神障害者 家族の相互関係
  第1節 障害者―家族の関係性
  第2節 関係性各分類型の特徴
  第3節 ソーシャルサポート
  第4節 関係性が障害者・家族にもたらす結果
  第5節 役割アイデンティティと関係性
 第10章 「家族」の語りに見る「精神障害」「自己」「関係性」
  第1節 ライフヒストリー研究法導入の意義
  第2節 ライフヒストリーの作成
  第3節 「前兆」「精神科受診」とその後
  第4節 転換点
  第5節 「精神障害」「自己」「関係性」
 第11章 精神障害者の手記に見る「精神障害」「自己」「関係性」
  第1節 精神障害者の手記に着目する理由
  第2節 「前兆」「精神科受診」とその後
  第3節 転換点
  第4節 「精神障害」「自己」「関係性」
 第12章 関係性再編の可能性
  第1節 議論の総括と討論
  第2節 今後の課題

補足論文 精神障害者・家族の関係性再編を可能にする社会的条件―「個人」単位論をてがかりにして

参考文献
あとがき

資料
 @全家連「全国家族福祉ニーズ調査」
 A全家連「第1回全国家族モニター調査」
 B全家連「精神障害者家族の健康状況と福祉ニードに関するアンケート」
 C「家族の実情と福祉ニーズに関するアンケート」静岡調査
 D「地域生活と福祉ニーズに関するアンケート」静岡調査

索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101220 REV:
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