HOME
>
BOOK
>
『繋がりと排除の社会学』
好井 裕明
編 20051225 明石ライブラリー86(明石書店),340p. 2,940
作成:植村要*/
青木慎太朗
*
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/g/uk01.htm
このHP経由で[amazon][boople][bk1]で購入していただけたら感謝。
■好井 裕明 編 20051225 『繋がりと排除の社会学』,明石ライブラリー86,340p. ISBN:4750322547 2940
[amazon]
/
[kinokuniya]
b
■目次
序章 日常的排除の現象学に向けて
好井裕明
13
1 日常的排除というテーマ 13
2 「普通」の権力を考える 17
3 「おびえ」「おそれ」という排除 25
4 「繋がり」の模索、その可能性へ 32
第1章 いかにして「ふつう」の外見に駆り立てられるのか? トランスジェンダーにおけるまなざしの力を例に 鶴田幸恵 37
1 はじめに 37
2 「ふつう」の外見であることと「変」な外見であること 40
(1)「ふつう」ではない/「変」だとまなざしまなざされることは「差別」現象なのか? 40
(2)「端的な女の外見」をしていないことに対するサンクション 43
3 他者のまなざしに促される「パス」の追求 45
4 「ふつう」ではない/「変」だというまなざしの作用 49
(1)女装だとまなざされることの回避 49
(2) “中途半端”な外見に対する性別を推し量るようなまなざしの回避 55
5 終わることのないパスという実践 61
6 「十分/不十分」から「完全/不完全」へ 66
7 おわりに 73
第2章 「クレイム申し立て」としてのインタビュー 顔にあざのある女性の「問題経験」をめぐる語りから 西倉実季 77
1 はじめに―不適切な語り? 77
2 問題経験の語り―「ハンデ」としてのあざ 81
(1)人の視線にさらされる 82
(2)就職が困難である 84
(3)恋愛・結婚の際にネックになる 86
3 否認される問題経験 89
(1)社会学におけるリアリティ定義に関する議論 90
(2)Bさんの問題経験はいかに受けとめられたか―リアリティ定義の齟齬 91
@人の視線にさらされること 92
A就職が困難であること 93
B恋愛・結婚の際にネックになること 95
4 問題経験はいかに語られたか―インタビュー過程の検討 97
(1)気になるやり取り 97
(2)ある推論から 100
(3)調査者の行い/語り手の意図 105
@美醜の問題への言及 105
A語りの標準化 107
5 おわりに 110
第3章 おびえる日本社会、凝固化する在日朝鮮人問題 あるビデオドキュメンタリーを素材とした“超・メディア社会学”の試み 倉石一郎 117
1 序論 117
2 一九九六年五〜六月―初めての視聴、さっそく講座の企画に使う 119
3 解読 120
(1)作品のオープニング―誰が至高のナレーターなのか? 122
(2)挿話T・一九九五年一二月・神戸―登場人物たちと出会いそこねる 131
(3)見られることなく見続ける「第二のカメラ」 132
(4)ジャーナリストの矩を超える―そのとき何が起こったか? 135
(5)挿話U・一九九六年九月―舞台の高校を訪ね、「先生」と会う 141
(6)心臓部=「教室」へ 142
(7)挿話V・一九九六年冬〜一九九七年夏―始まった「同窓生たち」とのつきあい 151
(8)作品の後半部―「親密性深化の物語」への傾斜 153
(9)再び、不同意の「映り込み」 159
(10)裏切られた予定調和 163
4 後日譚 168
(1)一九九八年 168
(2)一九九七年秋〜一九九九年春 169
5 結論 171
第4章 宿泊拒否事件にみるハンセン病者排除の論理――『差別文書綴り』の内容分析から
蘭由岐子
175 cf.
ハンセン病
1 宿泊拒否事件と『差別文書綴り』 175
2 相互行為としての「差別文書」 180
3 『差別文書綴り』を読む 182
(1)書き手の自己類型化―匿名化による所属カテゴリーの表示 182
(2)書き手によるハンセン病者カテゴリーの構築 184
@乏しい「知識の源泉」にもとづく構築 184
A病気の知識とハンセン病者像 188
B温泉ホテルという場とハンセン病者像 193
C税金によって生活している者 196
(3)行政への批判 202
4 むすびにかえて―排除と差別の地平 205
第5章 スポーツする日常にある性差別 サーファー・コミュニティヘのフィールドワークから 水野英莉 215
1 はじめに 215
2 先行研究と調査方法 217
(1)先行研究 217
(2)サーファーとの出会い 220
(3)私のフィールドワーク・メソドロジー 222
3 スポーツすることの日常―サーファーの場合 223
(1)コンペティターからエンジョイ派まで 223
(2)一日のスケジュール 224
(3)仲間関係の構築 227
(4)ライフスタイルとしてのサーフィン 230
4 サーフィンする日常にある女性排除と差別の実践 233
(1)限定された資源 234
(2)女性の分断 237
(3)男性との微妙な関係 242
(4)欲望と快楽の優先・独占 245
5 ふたつの性差別実践 248
(1)「スポーツとしてのサーフィン」―生物学的根拠による実践の正当化 248
(2)「サーフィンする日常」―関係性のなかで行われる実践 253
6 おわりに 254
第6章 「ひきこもり」に関わる人々が“現場”に居続けるための実践 石川良子 205
1 はじめに―“現場”にいることを許される者は誰か? 265
2 “当事者/非・当事者”という境界の曖昧さ 267
3 考察の対象 270
4 当事者との同質性と異質性のバランス 272
(1)“同じだけど違う”という語り方 272
(2)やはり当事者とは“違う”―“履歴書の空白”という問題 277
5 “ひきこもっている彼ら/ひきこもっていない私”という線引きの無効化 281
6 当事者をサポートする立場で“現場”に居続ける難しさ 289
(1)職業的にサポートを行っている人々の語り 289
(2)職業としてではなくサポートを行う人々の語り 295
7 おわりに―そして最初の問いへ 301
第7章 〈繋がり〉の再編 スティグマ論を起点として 宮内洋 305
1 はじめに 305
2 繋がらない個人 308
3 〈繋がり〉のモデル 313
4 〈繋がり〉の意志 318
5 〈繋がり〉を促す存在 326
6 おわりに 332
あとがき 339
UP:20070504
◇
BOOK
TOP
HOME (http://www.arsvi.com)
◇