『認知症ケア・ターミナルケア』
金川 克子・野口 美和子 監修／天津 栄子 編 20051201 中央法規出版，276p.
■金川 克子・野口 美和子 監修／天津 栄子 編 20051201 『認知症ケア・ターミナルケア』（最新高齢者看護プラクティス），中央法規出版，276p. ISBN-10: 4805826525 ISBN-13: 9784805826522 \3000 [amazon]／[kinokuniya] ※
■内容
内容（「MARC」データベースより）
高齢者ケアにおいて中心的役割を担うナースのために、認知症の人へのケア、高齢者のターミナルケアについて、具体的な技術と知識を図や表、事例を用いてわかりやすく解説。すぐに活用できる現場の実用書。
■目次
- 認知症ケア
1章 認知症の理解とケア
①認知症への理解
②基本的人権とケア
③認知症高齢者のQOLとケア
QOLとは
長期ケア施設のQOL
認知症高齢者のケア形態
ユニットケア、その新しい取り組み
2章 痴呆の診断と治療
①痴呆とはどんな病気か
痴呆という病気
痴呆性疾患の分類
代表的な痴呆性疾患
痴呆の症状
②痴呆の見分け方と類似疾患
③治療の効果と限界
中核症状に対する薬物治療
周辺症状に対する薬物治療
非薬物治療
3章 認知症高齢者のケア
①認知症高齢者とのコミュニケーション
コミュニケーションの活用
コミュニケーションのメカニズム
コミュニケーションの目的
ケアの質を保証するコミュニケーション
プロセスレコードから考えるコミュニケーション
認知症高齢者とのよりよいコミュニケーションをとるために
②認知症高齢者に見られる特徴的な行動へのケア
認知症高齢者のこころのなかを想像してみよう
認知症高齢者の特徴的行動とその背景
③小脳出血と血管性の認知症である後期高齢者のQOL向上を目指した事例
事例紹介
看護の方向性と目標
看護実践
学生のかかわり後の評価
事例におけるケアの評価
④特殊な痴呆疾患の対象者へのケア
レヴィ小体を伴う痴呆とは
レヴィ小体を伴う痴呆臨床像
レヴィ小体を伴う痴呆の検査と治療
⑤レヴィ小体を伴う痴呆の対象者へのケア実践事例
4章 アクティビティケア
①リアリティオリエンテーションの実際
リアリティオリエンテーションとは
ROの意義
ROの方法
ROの課題
②回想法の実際
回想法とは
回想法の起源
回想法の対象と方法
回想法の展開
③音楽療法の実際
音楽療法とは
音楽療法の種類
対象別のかかわりの目的
アクティビティとしての音楽の活用の実際
音楽療法のセッション例
音楽療法を行う際の留意点
④デイケアの実際
デイケアとは
デイケアの問題点と今後の方向性
デイケアの実際
5章 在宅における認知症高齢者のケア
①家族が認知症高齢者を受け入れていく過程
②家族への支援
家族への支援に必要なこと
家族に寄り添う
家族のケアを褒め、認めよう
家族等のケア対処力を高める
仲間やサポーターをつくるための援助
家族のケアへの埋没、依存を防ぐ
介護者・家族の健康を気遣う
在宅ケアの限界を常に念頭におく
③在宅での認知症高齢者のケア
在宅といっても施設入所の待機者が多い現状
不可欠なサービスの整備・充実
援助者の質向上と援助者支援システムの整備が課題
1人暮らし、高齢世帯の認知症高齢者のケアと地域支援ネットワーク
先進事例に学ぶ
早期発見、早期対応と相談窓口の充実
④地域サービスの有効活用
地域の人的資源の活用
地域の介護保険サービスの活用
地域の介護保険外サービスの活用
その他のサービス
地域サービスの有効活用
⑤認知症高齢者の地域における生活の事例
事例紹介
サービス利用の経過
問題と対応
Tさんとのかかわりを通じて
⑥家族の会、その役割と機能
家族会が果たす2つの役割
介護家族に対する支援活動
社会に対して理解を求める
国際アルツハイマー病協会とのネットワーク
6章 グループホームケア
①ユニットケアとしてのグループホームの意義
認知症高齢者にとって望ましい生活環境
日本におけるグループホーム
望まれる小規模ユニット
②グループホームの実際
グループホームケアを円滑に遂行する留意点
ケアの実際
③グループホームケアの課題と将来
グループホームケアの現状
認知症高齢者の自立と尊厳
グループホームケアの将来
④認知症に心疾患、および慢性閉塞性肺疾患が加わった高齢者の事例
7章 認知症高齢者の権利
①認知症高齢者の権利とは
②成年後見制度
③地域福祉権利擁護事業
目的等
実施主体と利用者
利用の手続き
援助の内容
利用料
成年後見制度との関係
④介護を受ける権利
在宅要介護者等に対する介護等の給付
要介護者の施設入所によるサービスの給付
⑤老人福祉法によるサービス
在宅福祉施策
施設福祉施策
福祉サービスを受ける権利
⑥高齢者の権利のこれから
- ターミナルケア
8章 高齢者の死生観
①死に逝く人々の思い
②高齢者と家族にとってのインフォームドコンセント
ターミナルケアとインフォームドコンセント
末期患者の心理と家族の了解
③個性ある死の看取り家族のグリーフケア
④終末期医療の問題
延命中心の医療とケアの不足
症状コントロールの不足
不十分なニーズ把握とチーム医療の不足
患者とのコミュニケーションの問題
医療者のケアと死生観の確立
9章 高齢者のターミナルケアの特徴
①高齢者のターミナルケアとは
ターミナルケアをどうとらえるか
これからの高齢者のターミナルケアのニーズ
②ターミナルケアの「場」の選択
高齢者の望むターミナルの場とは
高齢者のニーズにあった場を選ぶ
③高齢者の看取りの原点
④高齢者のターミナルケアの基本
痛みや不快な症状をコントロールする
日々の生活を快適に整えるケア
心のふれ合いというケア
10章 病院でのターミナルケア
①病院におけるターミナルケアの実際
病院でのターミナルケアの必要性
病院でのターミナルケアにおける高齢者の尊厳
終末期医療についてのインフォームドコンセント
看護者の死生観とスタッフ教育
②甲状腺がんと認知症のある対象者へのその人らしさをサポートした看護事例
③重度の認知症高齢者と家族の意向を優先した看護事例
④肺がんの対象者への療養生活上の楽しみを考えた看護事例
11章 特別養護老人ホームでのターミナルケア
①特別養護老人ホームにおけるターミナルケアの実際
特別養護老人ホームとは
入所者の健康の特徴
入所者にとっての最期の場所
特別養護老人ホームにおけるターミナルケアの考え方
特別養護老人ホームにおけるターミナルケアの課題
②施設入所で人生を諦めていた対象者の自己実現を支えたケアの事例
③入院を拒む対象者の自己決定を尊重したケア事例
④対象者の死期を素直に受け入れられない家族とのかかわり事例
12章 認知症高齢者のターミナルケア
①認知症高齢者のターミナルケアの実際
認知症高齢者のターミナルケアとは
認知症高齢者のターミナルケア期に至るまでの様相
②生命維持機能が急速に低下し死が目前の認知症高齢者への看護事例
③日常生活や意思疎通が緩やかに低下してきた認知症高齢者への看護事例
④認知症高齢者を支えるターミナルケアへの条件
ターミナルケアへの条件と課題
対象者・家族が安心できるケアを目指して
13章 在宅におけるターミナルケア
①在宅でのターミナルケアの実際
看護者としてどのような援助ができるか
在宅ターミナルケアに必要な条件
在宅ターミナルケアにおける介護保険・医療保険の利用
在宅ターミナルケアにおける段階的ケアの視点
遺族へのケア（グリーフケア）
②最期まで在宅での療養を望んだ対象者への看護事例
事例紹介
訪問看護の経過
家族の介護状況
看取りの評価
14章 高齢者の生きる住まい
①ターミナル期の高齢者にとっての住まい
快適な建築環境を求めて
多様化する家族像とライフサイクル
高齢者の住まいと老いの居場所
高齢者の在宅ケア環境
高齢者と医療施設
高齢者と福祉施設
なぜ施設を個室化するのか
個室・ユニットケアへ
「終の住まい」とターミナルケア
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
＊作成：樋口 也寸志