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『丸山眞男の時代――大学・知識人・ジャーナリズム』

竹内 洋 20051125 中央公論新社,339p.


Last Update:20100930
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竹内 洋  20051125 『丸山眞男の時代――大学・知識人・ジャーナリズム』,中央公論新社,339p. ISBN-10:4121018206 \903 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

出版社 / 著者からの内容紹介
戦後の市民による政治参加に圧倒的な支配力を及ぼした丸山眞男。そのカリスマ的な存在感の背景には、意外なことに、戦前、東大法学部の助手時代に体験した、右翼によるヒステリックな恫喝というトラウマがあった。本書は、六〇年安保を思想的に指導したものの、六〇年後半には学生から背を背けられる栄光と挫折の遍歴をたどり、丸山がその後のアカデミズムとジャーナリズムに与えた影響を検証する。

内容(「BOOK」データベースより)
戦後の市民による政治参加に圧倒的な支配力を及ぼした丸山眞男。そのカリスマ的な存在感の背景には、意外なことに、戦前、東大法学部の助手時代に体験した、右翼によるヒステリックな恫喝というトラウマがあった。本書は、六〇年安保を思想的に指導したものの、六〇年代後半には学生から一斉に背を向けられる栄光と挫折の遍歴をたどり、丸山がその後のアカデミズムとジャーナリズムに与えた影響を検証する。

内容(「MARC」データベースより)
60年安保を思想的に指導したものの、60年代後半には学生から一斉に背を向けられた丸山真男。その栄光と挫折の遍歴をたどり、丸山がその後のアカデミズムとジャーナリズムに与えた影響を検証する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹内 洋
1942年(昭和17年)、新潟県に生まれる。京都大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学大学院教育学研究科教授を経て、関西大学文学部教授、放送大学客員教授、兵庫教育大学客員教授、京都大学名誉教授。専攻、歴史社会学・教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序章 輝ける知識人
 誰もけっして帰ることのない道
 「八月十五日にさかのぼれ」
 逝去の報道
 『ル・モンド』
 偲ぶ会
 丸山論ブーム
 丸山世代
 丸山体験
 『日本の思想』
 『日本政治思想史研究』
 「ベラー『徳川時代の宗教』について」
 マートン的歴史社会学
 上昇型インテリ
 学問の原点
一章 ある日の丸山眞男―帝大粛正学術講演会
 帝大粛正学術講演会
 日本精神と国体明徴
 時代の空気が急変
 日本版マッカーシズム
 糾弾される教授たち
 矢部貞治・小田村虎二郎・丸山眞男
 怯えと過剰対応
 容易ならぬ運動
 帝大自治の攻略
 赤尾敏も
 思惑がらみの物見高さ
 まる一時間対決論難
 五高から東京帝大文学部へ
 劇場型パーソナリティ
 逸脱起動と反芻的ポジショニング
 興国同志会
 解体
 運命としての挫折
 蓑田のトラウマ
 排除された排除する存在
 いなか丸出し
 蓑田の講演
 「あんなのはいやです」
 国体学講座
 見えるものと見えないもの
二章 戦後啓蒙という大衆戦略
 文部行政・大学の蓑田化
 狡兎死して走狗烹らる
 自己批判
 縊死
 悲しそうな顔をしなけりゃならない
 文化的切断論
 本来のインテリ・疑似インテリ・大衆
 トラウマと反・反共主義
 全学連
 六全協ショック
 知識人の覇権
 気がぬける
 花より団子
 安保改定と警察法改正
 審議未了
 「わからない」が多数
 唐牛健太郎
 跳ね上がりとテレビ
 あいつと私
 六月十五日
 ブントももうだめだ
 市民主義
 前進か
 敗北か
 サブカルチャーと左翼性
三章 絶妙なポジショニング
 「いいな。載せるよ」
 目から鱗
 全国区的か
 殆んど書かない
 著作の売れ行き
 資本・権力・エリート
 法学部と文学部
 学者と学者ジャーナリスト
 交叉
 大風呂敷
 日本史学会でも歓迎
 象徴交換
 無意識の戦略
 西欧の学問の概念と文法によって
 バークレーで二重、三重の仲介者
 半可通というリスク
 署家の批判不戦勝
 浮上効果
四章 大衆インテリの反逆
 獅子身中の虫
 吉本隆明の批判
 世代境界線闘争
 福田恆存からも
 身内からも
 敵地での対決
 不吉な予言
 燎原の火のように
 モダニズムと左傾
 ファッションとしての全共闘運動
 大衆団交
 原理日本社と全共闘
 プロレタリアート知識人
 ノンセクト・ラジカル
 丸山教授糾弾
 津田左右吉
 祖国を呪い国体に反逆する
 講義糾問
 糾問
 「急進右翼学生もしなかった」
 (養)父アメリカからの旅立ち
 母探しとしての日本文化論
 間人主義とリンゴの気持
 土着からの革命
 執拗な持続低音
 失望・アンド・軒昂
 奇しき縁
終章 大学・知識人・ジャーナリズム
 盲点化
 国家主義系学内団体
 教養主義の三態
 国家主義という教義主義
 起訴された学生の割合
 語らなかったこと
 もうひとつの悔恨共同体
 「下司びた心情」
 自明視された特権性
 恨みがましさ
 在野知識人嫌い
 脈絡効果
 プロレタリアート大学教授
 文化の拡散
 文化場の変貌
 メタ資本
 知識人兼ジャーナリスト兼芸能人

あとがき
主要参考文献

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:竹川 慎吾 作成:樋口也寸志
UP:20100706 REV:20100930
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