『腎臓放浪記――臓器移植者からみた「いのち」のかたち』
澤井 繁男 20051110 平凡社,189p.
■澤井 繁男 20051110 『腎臓放浪記――臓器移植者からみた「いのち」のかたち』,平凡社,189p.
ISBN-10: 4582853005 ISBN-13: 978-4582853001 735 [amazon] ※ b d01 t02
■出版社 / 著者からの内容紹介
「肉体」の理不尽に翻弄され、それでも「生欲」を肯定すること・・。透析から腎移植、そして移植腎の死まで体験したルネサンス研究者が、生の内側からいのちの倫理を思索する。
■内容(「BOOK」データベースより)
二十代、人工透析。三十代、腎臓移植。四十代、移植腎の不全・人工透析再開。五十代、腹膜透析。ルネサンス研究者である著者は、若くして腎臓を病み、以後肉体の理不尽に翻弄されつつ、いのちの“再生”を我がこととして、生きてきた。そこで直面した生と死、身と心のかたちとは?抽象的な「身体」でなく、生身の「肉体」を軸に、当事者の立場から“いのち”の倫理を考える。
■内容(「MARC」データベースより)
透析から移植、そして移植腎の死へ…。若くして腎臓を病み、肉体の理不尽に翻弄されつつ生きてきた著者が、抽象的な「身体」ではなく、生身の「肉体」を軸に、当事者の立場から「いのち」の倫理を考える。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
澤井 繁男
1954年札幌市生まれ。東京外国語大学卒業、京都大学大学院修了。博士(学術)。イタリア・ルネサンス文化専攻。作家・関西大学文学部教授。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第一章 腎臓移植を受けた者として
1 臓器移植体験者として
2 移植された臓器が死んだ日
第二章 透析・移植医療あれこれ
1 摘出されなかった移植腎
2 体験者無視の不毛さ
3 血液人工透析から腹膜透析へ
第三章 「からだ」を見つめて
1 肉体の仮称性――身心と心身
2 毀形――「異状」という「生」
3 〈いのち〉の形
4 〈いのち〉の感性
第四章 他者からの視線
1 身障者の保険加入を拒む「病歴」
2 理不尽、その正逆
3 文化人類学者の視点
第五章 「いのち」に向き合う
1 仏教者の視点
2 「こころ」と向き合う
3 「いのち」を読む