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『絵あそびから心の繋がりへ――集団絵遊び「療法」の世界』

近藤 良一 20051115 知書之屋本屋,235p.

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last update:20180923

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■近藤 良一 20051115 『絵あそびから心の繋がりへ――集団絵遊び「療法」の世界』,知書之屋本屋,235p. ISBN-10:4990219562 ISBN-13:978-4990219567 2000+ [amazon][kinokuniya] ※ m

■内容

本書:9-10より

 本書第1章では、感性という情念世界を理解してもらうために、「絵が語りかけるもの」と題し、メンバーさんが命をかけて描いた絵に、内なる願望や決意の世界を、また障害を持つ子ども達が技術的には幼くても、素朴でユーモラスに生きている情念の世界を紹介しました。
 第2章では、病院等で集団絵画表現をする条件作りの基礎的環境を初め、必要な設備条件等や実施後メンバーさん達と話し合ったことについて述べています。
 第3章では、絵遊びの手順を中心に紹介します。ここで紹介する手順に従って行っていただければ、楽しい絵遊びが誰にでも簡単にできることを紹介しています。また △9 絵遊びに参加された方が、参加してどうであったかの結果を、アンケートとして集め、その効果性等を報告しています。
 第4章では、私が関わった障害を持つ子ども達や、病院で出会ったメンバーさん達と絵遊びを通して分かってきたことを書いています。
 そこには、芸術が持つ理屈抜きに納得し合い繋がり合う豊かで繊細な情念の世界のあることと、それに対して、科学的発想のもとで行われている発想の差別性・支配性・危険性をラジカルに書いています。
 また私はこの本を書くに当たり、基本的視点を科学性や実証性・論理的説得性に置かず、それらをあまり意識して書いておりません。
 それ故、随所に飛躍的発想による思いが出てきたり、ラジカルでドグマチックな論を展開しているところが多くあります。しかし、それが私の情念であると思っています。
 お読みなった方は、その独善性に異を感じられることと思います。しかし、それが彼等と関わってきた私の証と論拠であると思っています。
 彼等が描いた絵こそ、私と彼等を繋ぐ貴重な媒体であることを、彼等の絵から学んだものとして書いています。
 また芸術が持つ原則は、そこにあるのだと思って書いています。

■目次

第1章 絵が語りかけるもの
第2章 絵遊びを始めるために
第3章 いろいろな絵遊び
第4章 絵遊びをして見えてきたもの

■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:岩ア 弘泰
UP:20180923 REV:
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