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『少子高齢化の死角――本当の危機とは何か書名』
高橋 伸彰 200510 ミネルヴァ書房,205p.
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last update: 20211113
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■高橋 伸彰 200510 『少子高齢化の死角――本当の危機とは何か書名』,ミネルヴァ書房,205p. ISBN-10:4623044637 ISBN-13:978-4623044634 2500+
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※ p02
■内容)
amazonより
少子高齢化の死角
「自助努力と自己責任だけでは
『不安』に対処できない
後期高齢者の割合が高まる」
『少子高齢化の死角』
著者は日本経済の行く末を独自の視点で論じてきた立命館大学教授。60歳代から80歳代以上にまで及ぶ高齢者の問題を、十把一絡からげで論じがちな今日の風潮に警鐘を鳴らす。特に「高齢者は平均的に見れば裕福だ」というイメージには問題があると言う。これまでは高齢者の中でも比較的若い75歳未満の前期高齢者の比率が高かったが、今後は健康がすぐれず、就労もままならない後期高齢者の数が急速に増加していくと見る。本格的な“弱者の時代が到来するのだ。こうした緊急事態に無策とも言える年金改革を打ち出した現政権へ痛烈な批判を加える。
女性の社会進出をことさらに強調して少子化の原因とする世の論調に対しても「一方的な責任転嫁だ」と一喝する。男性と等しく企業や社会で地位を得ようとする女性の行く手を阻むのは、結婚・出産・育児や家庭での役割を巡る、目に見えない差別だと言い、社会のしくみの抜本的な改革と、国民の意識改革がなければ、問題は解決しないと憂えている。
(日経ベンチャー 2006/01/01 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「BOOK」データベースより)
少子高齢化や人口減少あるいは社会保障をめぐる本は多数出版されている。しかし、それらの本では日本経済論にとって肝心の点が欠落している。本書は、現在日本が直面している少子高齢化問題に関して、一体何が本当の問題であり、それらにどう対処すればいいのか、年金・医療・介護等、日本の焦眉の課題が著者の専門とする日本経済論の視点から鋭く実証的に考察されている。
■著者紹介
amazonより
高橋 伸彰
1953年北海道に生まれる。1976年早稲田大学政治経済学部卒業。立命館大学国際関係学部教授。
■目次
第1章 未必の老い―急速に進展する高齢化の死角
1 未熟だった日本の高齢化
2 失われつつある高齢者の貯蓄基盤
3 止まらないもう一つの高齢化
4 高齢者にとっての平均余命
5 高齢者の生活
6 高齢者の就業と定年
7 高齢者の健康
第2章 産まない理由―進む少子化と女性の社会進出に潜む死角
1 合計特殊出生率の統計的な意味
2 少子化の要因を探る
3 何が本当の要因なのか
4 女性の自由は拡大しているのか
5 少子化悲観論は続くのか
第3章 信頼も安心もできない理由―2004年の年金改革の死角
1 不確実な老後の生活費
2 改正という名の改悪の歴史
3 つぎはぎだらけの年金制度
4 国民負担と年金改革の実像
5 二〇〇四年改革の陥穽
6 払った分は返ってくるという詭弁
7 名ばかりの「粗末」な抜本改革
第4章 老後が不安になる理由―高齢者の医療と介護に潜む死角
1 国民医療費の推移と高齢化
2 日本の医療費の問題はどこにあるのか
3 医療と医療費をめぐる構造問題
4 介護保険導入の背景
5 スタートした介護保険の実態と問題
6 介護保険をめぐる今後の課題
第5章 日本の福祉が中途半端な理由―国際比較に潜む死角
1 アメリカの福祉レジームの死角(1)――小さな政府はアメリカの精神の結晶
2 アメリカの福祉レジームの死角(2)――薄いが破れないセーフティネット
3 フランスの福祉レジーム
第6章 少子高齢化問題の本質を問う―新しい福祉レジームの構築
1 三つの福祉レジームと少子化問題
2 日本はどうすればよいのか
3 「少子化社会対策大網」の実効性に対する疑問
4 福祉国家の危機と未来
参考文献
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
櫻井 浩子
UP: 20100704 REV: 20211113(
岩ア 弘泰
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