『自分を生ききる――日本のがん医療と死生観』
中川 恵一・養老 孟司 20050810 小学館,159p.
last update:20110829
■中川 恵一・養老 孟司 20050810 『自分を生ききる――日本のがん医療と死生観』,小学館,159p. ISBN-10:409387557X ISBN-13: 978-4093875578 \1470 [amazon]/[kinokuniya] ※ c09
■内容
出版社/著者からの内容紹介
がんが増えています。10年後には、2人に1人ががんで死亡すると予想されています。そして、がんになった方のおよそ半数が数年で命を落としています。まさに国民病です。しかし、 現代の日本は「自分は死なない」ということが前提の社会です。「死」は日常にも、人々の意識のなかにもありません。このことが、延命中心のがん医療につながっています。
本書では、日本人のからだと精神のあり方に迫ってきた、養老孟司東大医学部名誉教授と、養老氏の東大医学部の教え子で、東大病院でがん治療と緩和ケアを実践している中川恵一医師が、日本人とその社会のあり方、日本のがん治療の問題点を多面的に語ります。すべての日本人にとって、もっとも大事な、「人生、社会、医療」という大きなテーマを、深く鋭く、しかし、わかりやすく、ときにユーモアをまじえ、分析しています。
内容(「BOOK」データベースより)
BSジャパンで好評を博した番組『自分を生ききる』を元に、日本のがん治療・緩和ケアの現状と「どう生きるか、どう死ぬか」を考えていきます。
■目次
第1部 がんと日本人(がんが増えています。10年後には2人に1人が、がんで死亡;がんは社会とともに変わる病気。食生活の欧米化により、乳がん、前立腺がんなどが増加 ほか)
第2部 対談・がんの壁を語る(中川恵一・東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部部長×養老孟司)(10年後、日本人の死因の半分は、「がん」が原因という状況;「自分は死なない」という考えを前提に、医療が成立していることが問題 ほか)
第3部 日本人のがん治療を問う(変わるがん治療。人にやさしい放射線治療へ;放射線治療医の不足が、新しいがん難民を生む可能性 ほか)
第4部 がんとの上手なつきあい方(がんを告知することにどんな意味があるのか。余命の告知は必要なのか;告知したい医療者側。患者には「聞きたくない権利」もある ほか)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:永橋 徳馬