『少年犯罪と触法行為者』
藤吉 和史 20050831 成文堂,214p.
■藤吉 和史 20050831 『少年犯罪と触法行為者』,成文堂,214p. ISBN-10: 4792316928 ISBN-13: 978-4792316921 \4725 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
「MARC」データベースより
少年法および触法精神障害者に関する諸問題をテーマとしたものをまとめた論文集。刑罰と保護処分の基本概念や刑事責任と責任無能力者、限定責任能力者の処遇問題も扱う。巻末に少年法と心神喪失者等医療観察法の条文を付す。
■目次
はしがき
1章 少年法改正の根拠と経緯
1 少年法改正論の背景
2 少年犯罪の増加と凶悪化
3 少年法改正の経緯
1 裁定合議制度の導入
2 検察官関与
3 観護措置期間の延長
4 検察官の抗告権
5 保護処分終了後の救済手続き
4 一九八四年少年法の功績と展望
第2章 少年犯罪における刑罰と保護処分
1 刑事処分年齢の引き下げ
2 刑罰の正当性
1 応報刑論
2 特別予防論
3 一般予防論
4 併合論
3 刑罰と保護処分
4 第三の道
第3章 少年法第六一条と犯罪被害者の保護
1 はじめに
2 少年実名報道事件判決をめぐって
1 大阪地裁平成一一年六月九日判決
2 大阪高裁平成一二年二月二九日控訴審判決
3 犯罪被害者と遺族の保護
1 犯罪被害者保護の動き
2 被害者連絡・通知制度
3 被害者保護の立法改革
4 おわりに
第4章 変貌する保護処分――いわゆる原則逆送と年少少年の刑事処分をめぐって
1 はじめに
2 二〇〇〇年改正少年法に至る経緯
3 検察官送致の問題点
4 年少少年の刑事処分
5 むすびにかえて
第5章 触法精神障害者の治療処分
1 触法精神障害者の行為
2 措置入院制度について
3 触法精神障害者処遇法案の骨子と問題点
1 触法精神障害者処遇法案の骨子
2 精神鑑定と不起訴処分
3 わが国の精神医療について
4 治療処分の導入について
第6章 わが国における治療処分の可能性
1 はじめに
2 保安処分の意義
3 刑法草案における保安処分論
4 ドイツの改善保安処分の正当性
5 おわりに
第7章 刑法第三九条と触法行為者の処遇
1 はじめに
2 刑法第三九条削除の主張
3 責任と責任能力の概念
4 触法精神障害者の処遇
5 おわりに
〔資料〕
「少年法」条文
「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」条文
■著者紹介
- 藤吉和史(ふじよし・かずし)
- 1948年宮城県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。明治大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。明治大学法学部非常勤講師、城西大学経営学部兼任講師。刑事法専攻/dd>
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治