『(見えない)欲望へ向けて――クィア批評との対話』
村山 敏勝 20050720 青土社,241p
last update:20101205
■村山 敏勝 20050720
『(見えない)欲望へ向けて――クィア批評との対話』
,青土社,241p. ISBN-10:4409040758
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■内容
出版社/著者からの内容紹介
本書は文学を読むことの快楽と、狭い意味での性的快楽との区別を、意図的に混線させる試みである。それは、密やかであるべき性(と読書)喜びを公衆の目の前にさらけだす、あられもない自己露出の試みであるかもしれない。批評とは、プライヴェートな体験をパブリックな場に開く作業だからだ。クィア批評がいそしむのは、こうした営みである。(本書「序章」より)
■目次
1 見えない欲望を読む
セジウィックとホモソーシャル/ホモセクシュアル連続体
男と男のあいだ――『デイヴィッド・コパーフィールド』のセクシュアリティ
ジェイン・オースティンを読む兵士たち
2 プライヴァシーの亀裂と侵犯
わたしは作文を引き裂いた――『ヴィレット』と語る女性の私的領域
登場人物には秘密がない――E.M.フォースターのクローゼット
3 精神分析とクィア批評の往還
欲望はそこにある――ジジェク、コプチェク、固い現実界
主体化されない残余・去勢――ジュディス・バトラーと誤読のポリティクス
孤独なマゾヒズム―レオ・ベルサーニへの斜線
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:八木 慎一