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『アニマルウェルフェア――動物の幸せについての科学と倫理』

佐藤 衆介 20050615,東京大学出版会,194p.

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last update: 20220725

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■佐藤 衆介 20050615 『アニマルウェルフェア――動物の幸せについての科学と倫理』,東京大学出版会,194p. ISBN-10:4130730509 ISBN-13:978-4130730501 [amazon][kinokuniya]
 *さとう・しゅうすけ

著者からのコメント
畜産・獣医関係並びに動物好きの皆様へ
この本は、私たちに食べられる動物である家畜の「幸せ」を科学的に、そして倫理的に検討した本です。「アニマルウェルフェア」というと、西洋という対岸の火事のような感じですが、我が国でも緊急な課題となっております。国際的な病気の蔓延を防止するために設けられた国際機関であるOIEでは本年5月の総会で「アニマルウェルフェア国際ガイドライン」を採択いたしました。家畜の健康とアニマルウェルフェアに緊密な関係があるとの認識からです。今回は、輸送と屠殺に関してでしたが、今年中には飼育管理に関するアニマルウェルフェア国際ガイドラインの素案が出て参ります。また、国内的には動物愛護管理法が本年6月に改正され、家庭動物、展示動物、実験動物の愛護と管理の方向が定まりました。この法律は5年ごとの見直しですので、次のターゲットは家畜となることが予想されます。このような状況を勘案したとき、今こそ家畜の「アニマルウェルフェア」を真剣に考えるときかと思います。西洋が考えるアニマルウェルフェアとは何で、私たちはその発想に対してどのように感じているか、そして今後どうすべきか、を書きました。ご一読いただければ〓幸いです。
畜産・獣医関係以外の皆様へ
「アニマルウェルフェア」というと、西洋という対岸の火事のような感じですが、我が国でも緊急な課題となっております。動物科学系以外の方にはあまり関係なさそうですが、私たちに食べられる動物である家畜の「幸せ」を科学的に、そして倫理的に検討した本で、いつかは殺される動物を「どう生かすか」というテーマは、とりもなおさず、いつかは死ぬ私たちが「どう生きるか」に通じるテーマでもあります。畜産で何が問題視されており、家畜をどう生かそうと考えているのかを感じていただき、自分の「生き方」を振り返る一助になれば幸いです。

著者について
1949年 宮城県生まれ
東北大学大学院農学研究科教授
応用動物行動学会会長

■書評・紹介・言及・引用

◆立岩 真也 2022/12/20 『人命の特別を言わず/言う』,筑摩書房
◆立岩 真也 2022/12/25- 『人命の特別を言わず/言う 補註』Kyoto Books

 序章☆04



*作成:立岩 真也 
UP: 20220725 REV:20221229
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