『いのちをもてなす――環境と医療の現場から』
大井 玄 20050524 みすず書房,221p.
■大井 玄 20050524 『いのちをもてなす――環境と医療の現場から』,みすず書房,221p. ISBN-10: 4622071452 ISBN-13: 978-4622071457 1890 [amazon] ※
■出版社 / 著者からの内容紹介
内科医として、保健衛生学徒として、国立環境研究所所長として、長年「いのち」をみつめつづけてきた著者が、人間と環境の生命をトータルにはぐくみ、もてなすための道程を綴る、滋味あふれるエッセイ集。
西洋医学のすき間を埋める今日的な統合医療のあり方、認知症(痴呆)老人の不安とケア、人生の終末期に向かう人びとにとっての生きがい、そして地球温暖化問題に現れている、地球という閉鎖系の環境世界−−。私たち一人一人の「いのち」から、私たちを生かしている環境の「いのち」まで、自己と生命とのつながりを受けとめ、こころすこやかに生きるヒントがぎっしり詰まった一冊。
■内容(「BOOK」データベースより)
内科医として、保健衛生学徒として、国立環境研究所所長として、長年「いのち」をみつめつづけてきた著者が、人間と環境の生命をトータルにはぐくみ、もてなすための道程を綴る、滋味あふれるエッセイ集。西洋医学のすき間を埋める今日的な統合医療のあり方、認知症(痴呆)老人の不安とケア、人生の終末期に向かう人びとにとっての生きがい、そして地球温暖化問題に現れている、地球という閉鎖系の環境世界―。私たち一人一人の「いのち」から、私たちを生かしている環境の「いのち」まで、自己と生命とのつながりを受けとめ、こころすこやかに生きるヒントがぎっしり詰まった一冊。
■内容(「MARC」データベースより)
長年「いのち」を見つめつづけてきた著者が、人間と環境の生命をトータルにはぐくみ、もてなすための道程を綴るエッセイ集。自己と生命のつながりを受けとめ、こころすこやかに生きるヒントがぎっしり詰まった一冊。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大井 玄
1935年生まれ。1963年、東京大学医学部医学科卒。1965‐71年、ペンシルバニア大学グラジュエート病院内科助講師、デューク大学医学部血液科フェロー。東京都立衛生研究所副参事研究員ののち、1977年、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。1978‐84年、東京大学医学部衛生学助教授。1984‐89年、帝京大学公衆衛生学教授、1989‐96年、東京大学医学部保健学科成人保健学教授、東京大学大学院医学系研究科国際保健学教授、1978‐96年、虎ノ門病院内科(非常勤)。1996‐2004年、国立環境研究所副所長、所長を経て、参与。東京大学名誉教授。医学博士。専門は、社会医学、一般内科、在宅医療、心療内科、環境医学。最近はJICAのチリ国小児リハビリプロジェクトやNGOの依頼で、カンボジア保健園児の健康診断など、臨床医の立場を維持しながら国際保健、地域医療、終末期医療にかかわってきた。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
T 医療がはぐくむ「いのち」
・ 健康と病気を考える18のヒント
・ あたたかくもてなす――痴呆老人の不安とケア
・ お年寄りのこころ
・ 痴呆老人とがん疼痛――なぜ痛みを訴えないのか
・ 老人医療と死をみつめて禅の心を思う
・ 「自分」のあり方で決まる死の意味
U 環境がはぐくむ「いのち」
・ 環境問題をどう考えるか
・ 環境と「いのち」――宮沢賢治とアメリカ先住民の環境観に学ぶ
・ 環境と私たち――つながりの世界認識
・ 全地球的環境問題としての地球温暖化問題――京都議定書にもふれて
・ 「環境ホルモン」と子どもの教育
・ 環境ホルモン問題とその影響評価
・ 環境ホルモンと社会医学
V 「いのち」への途上で
・ 保健師さんから学んだこと
・ ネパールからの便り
・ アラル海が語ること
・ 漁業の町バルバーテの死
・ 蛙とヒト
・ チビチリガマ(尻切れ鐘乳洞)
・ 一臨床医の来歴
■引用
「自分」のあり方で決まる死の意味 88-102
「何年か前『終末期医療――自分の死をとりもどすために』(弘文堂)なる題で本を書いたことがあった。[…]
断っておくが、私は今でも同書の主張は大筋において間違いではないと信じている。[…]<0088<
さて本文で取り上げたいのは、「自分の死」というさいの「自分」である。」([88-89])