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『美しく死ぬ――そのための上手な生き方』

宮原 伸二 20050527 総合ケアシーザル,161p.


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■宮原 伸二 20050527 『美しく死ぬ――そのための上手な生き方』,総合ケアシーザル,161p. ISBN-10: 486069094X ISBN-13: 978-4860690946 1260 [amazon][kinokuniya] ※ d01.

■内容(「MARC」データベースより)
24年間にわたり地域医療福祉にかかわってきた著者が、「よりよい死は、よりよく生きること、美しく安らかに死ぬことができれば、そこに人間として一つの幸せがある」と、自分の死に正面から向き合うことを呼びかける一冊。

■目次

第1章 ”死ぬ”ということ
第2章 心臓死と脳死
第3章 現代の死を考える
第4章 末期の福祉医療のあり方
第5章 美しく安らかに死ぬ
第6章 望ましい在宅療養の条件
第7章 在宅で看取る
第8章 あなたの死に場所はどこですか
第9章 施設での死

■引用

第4章 末期の福祉医療のあり方
 一 三つの末期
  (一)積極的延命
  (二)消極的延命
  (三)自然死・安楽死
  (四)老化の末期
  (五)課題が残るみなしの末期
 二 自己決定が大事

  (五)課題が残るみなしの末期
 「大分前にNHKで、「良い死」という事で放送されたことですが、ある施設で高齢者に、黒い便が出ました。そして、その便が続き、次第に弱っていきました。当然、食欲もありません。施設では末期とみなし、特に治療をしませんでした。数日後、亡くなりました。何もしないで自然の状態で死んでいきました。これが良い死だと放送されたわけです。その後、NHKは「よ(ママ)い死」<0068<ということは撤回した様ですが。黒い便は、多くの場合は胃・十二指腸からの出血です。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、あるいは胃ガンなども考えられますが、出血は比較的簡単に止めることができます。医療がかかわることによってBさんは、まだまだ元気に長生きできたと思われます。これが「みなしの末期」です。
 みなしの末期が、実は、特別養護老人ホームや在宅で療養している中にはかなり見られます。医療側は、人命軽視とする意見が強くあります。福祉の方の中で一部の方には、たとえ脱水だろうと肺炎だろうと、その人の一つの運命だろうし、いずれそうなるのだろうから、単に点滴をしたり肺炎を治したりしても、それは一時的に過ぎない。所詮数カ月後には、似たような運命が訪れるのだから、それはそれで自然の理にかなっているという考えです。それを「福祉の死」ということもあります。
 […]いずれにしろ、今は、ど<0069<っちが正しいという結論は出ていません。私は、医師として助かる命が死んでしまったら、大変残念ですから、「みなしの末期」は認めたくありません。」(宮原[2005:68-70]□)


UP:20080406
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