『宗教と生命倫理』(叢書 倫理学のフロンティア XVI)
小松 美彦・土井 健司 編 20050530 ナカニシヤ出版,273p.
■小松 美彦・土井 健司 編 20050530 『宗教と生命倫理』(叢書 倫理学のフロンティア XVI),ナカニシヤ出版,273p. ISBN-10: 488848953X ISBN-13: 978-4888489539 \2,730 [amazon]/[kinokuniya] ※ be ot et
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小松 美彦
1955年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。科学史・科学論・生命倫理学専攻。東京海洋大学海洋科学部教授
土井 健司
1962年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。文学博士、神学博士。キリスト教思想専攻。関西学院大学神学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■内容(「BOOK」データベースより)
現代の生命倫理に論争的な新たな視点を提示。各宗教がもつ死生観から、大きく急速に変容する現代の生命観を捉え、独自の議論を展開。
内容(「MARC」データベースより)
仏教・キリスト教・イスラームなど各宗教がもつ独自の死生観から、大きく変容している現代の生命倫理を考察し、その展開を模索する。
■目次
0章 なぜ「宗教と生命倫理」なのか
1 全体状況の概観と本書の課題
2 バイオエシックスの特徴
3 バイオエシックス誕生の背景
4 生命倫理のねじれと宗教による議論の意義
1章 死者を遇する〈倫理〉――仏教と生命倫理――
1 はじめに
2 仏教と生命倫理
3 死者を遇する
4 おわりに
2章 「いのち」の倫理の再構築に向けて――キリスト教の視点から――
1 はじめに
2 北米のバイオエシックスとキリスト教
3 関わりとしての「いのち」――キリスト教の源泉から――
4 非人格的関係への批判と「いま・ここ」における人格的経験
5 むすび
3章 儒教と生命倫理の可能性――基礎作業の試み――
1 隠蔽装置としての「儒教」
2 生殖医療技術普及の現状認識
3 「先端医療と儒教」論の再検討
4 新たな問題設定に向けて
4章 ヒンドゥー教に学ぶ〈いのち〉の哲学
1 ヒンドゥーの神々と熱帯雨林
2 生命の破壊と誕生
3 「血の儀礼」に見る死生観
4 近代科学と敬虔感情
5 永遠の〈いのち〉への覚醒
6 述語的論理としての生命倫理
5章 「イスラーム」と「生命倫理」
1 はじめに
2 「倫理」の枠組み
3 イスラームにおける死生観
4 「法」に見る倫理観
5 おわりに
6章 神道世界の死生観から
1 はじめに
2 受け身の応答――神道的課題のプライオリティ――
3 神道人の立場から
4 臨床知・体験知から――臨死と『霊界物語』――
5 おわりに
7章 中世説話における動物の生命――殺生の宗教学へ――
1 はじめに
2 生命の階層的循環――罪業と救済――
3 人間救済の媒介者としての動物
4 人間的生の特権化とその超克
8章 生命があるとは、どういうことか――宗教と自然の生命――
1 自然としての植物の生命の捉え直し
2 自然としての動物の生命の捉え直し
3 自然としての人間の生命の捉え直し
4 おわりに
あとがき
事項索引
人名索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:山本 晋輔