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石川 憲彦 20050520 ジャパンマシニスト社,198p. ■石川 憲彦 20050520 『こども、こころ学――寄添う人になれるはず』,ジャパンマシニスト社,198p. ISBN-10: 4880491756 ISBN-13: 978-4880491752 1575 [amazon] ※ b m d07d et-2000d ■内容(「BOOK」データベースより) こどもが変化したという説もあります。しかし、科学的には、なんの根拠もありません。あまりにも情報が多すぎて大人が混乱をきたしているというのが実情のようです。情報の洪水の中で、専門的な知識の正しさや価値を見分けるには、どうすればよいか。親子を楽しむ精神医学入門。赤ちゃんから大学生まで―世の中にあわせない、専門家だけに頼らないあなたの見守りと支え。 内容(「MARC」データベースより) 情報の洪水の中で、専門的な知識の正しさや価値を見分けるには、どうすればよいか。赤ちゃんから大学生まで、世の中にあわせない、専門家だけに頼らない、あなたの見守りと支え。親子を楽しむ精神医学入門。 『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』での連載をまとめた本。 ■目次 1 味方はきっと近くにいる すれちがい フツーであること 正常と異常 ほか 2 嘘つきはおとなの始まり 傲慢な専門家 「遺伝と環境」の図式 回復の早い大学生 ほか 3 素直にだまされること できないままの自分 理性と神話 時間稼ぎ療法 ほか ■引用 できないままの自分 「春以来寝たきりだった義父が、一〇月に他界しました。義父の看病を通じて、老化と障害について再び考えはじめていた矢先、金井康治さん、熊谷あいさんと相次ぐ突然の悲報がまいこみました。金井さんは二〇年前から、熊谷さんは現在、障害児が普通学級で学ぶ道を、きりひらき、共生への歩みを求めつづけてきた障害児者でした。 そして、義父の葬儀に追われてほんの数日留守にした間に、追いうちをかけるように母が入院。あれよあれよというまもなく、寝たきりになってしまいました。<0135< 一〇年前、父が九〇歳で死んでから、母は希死願望をもつようになりました。「何もできなくなった。生きていてもしかたない」というのです。とりわけ身体の衰えが目立ちはじめた八〇代後半からは、私の顔を見ると「なんか、医者やろ、楽に死ねる方法、教えて」と訴え、ついには「殺して」があいさつになります。 職業柄「死にたい」と訴える人とのおつきあいは少なくありません。しかし、親子となると、つい口論になります。 […]「自分より弱い人のことを、自分以上に大切にしなさい」が口ぐせで、私は小さい頃から毎日念仏のように聞かされて育ちました。私が医者になったのはこの口ぐせの影響が大です。 その母から、「殺して」と頼まれると、むなしくて、つい本気で怒り<0136<をぶつけてしまいます。[…] 「気持ちがわからないのではありません。その生いたちから気位だけで人生を支えてきた母のこと。人にしてあげることは大好きでも、されることにはがまんできない。それが、自分がどんどん無力になって、一方的にされる立場になっていく。金井さんをはじめ、障害者とのつきあいがなかったら、きっと私も、母の気持ちに深く同調し、尊厳死を願っていたことでしょう。 「できなくなったら終わり」「人のお世話になりたくない」。この潔癖すぎる個人主義は、人間と人間の本来の関係を否定します。できないままの自分を素直に生き、おたがいに迷惑をかけあうところから、初めて本当の人間関係が始まる。障害者の主張を、そんなふうに聞けるようになり、すべてを一人で背負いこむ自己完結型の自立を幻想であると理解できるまでには、ずいぶん時間がかかりました。」(石川[2005:136-137]) 『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』2000冬(200202?) UP:20080105 ◇石川 憲彦 ◇精神障害 ◇老い ◇身体×世界:関連書籍 ◇BOOK |