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『社会学を学ぶ』

内田 隆三 20050410 筑摩書房,ちくま新書,237p.

last update:20111001

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内田 隆三 20050410 『社会学を学ぶ』,筑摩書房,ちくま新書,237p. ISBN-10:4480062270 ISBN-13:978-4480062277 \756 [amazon][kinokuniya] ※ s p pt01 wm06 mk17 de01 fm05 nf01 ln01

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
社会学とはどういう学問か。また、社会学を学ぶ理由は何か。これらはそのまま、「社会」とは何かという問いにつながる。本書では、著者自身の経験に即しながら、パーソンズの行為理論、マルクスの物象化論、レヴィ=ストロースらの構造主義、フーコーの言説分析、ルーマン/ボードリヤールのシステム論、柳田国男の習俗の思考、ベンヤミンのパサージュ論などを通して、これらの問いに答えてゆく。社会学の本質に迫る、渾身の入門書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内田 隆三
1949年大阪生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は、社会理論、現代社会論。消費社会論やシステム論、パサージュ論の視点を総合し、従来の社会学では捉えきれなかった“社会”“歴史”“身体”の新しい位相を提示しながら、現代における「社会記述」の可能性を探る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序章 社会学を学ぶ人のために
 問いをもつこと
 本質的なことが大切だ
 運命に立ち向かう
 方法、あるいは知の条件
 社会についての知の可能性
 現在性への不安
 古典的系譜とその変容
 二〇世紀後半――社会学的な知の布置
 現在の局面について

第一章 社会学以前
 受験生の死
 戦後社会の転換期
 時計台からの風景
 通俗、あるいは生の現在性
 授業というもの
 『自殺論』を読む
 見えない力と実証性
 社会という力

第二章 社会学入門――行為理論を学ぶ
 一九七〇年
 社会学を選ぶ
 研究会を敬遠する
 タルコット・パーソンズ
 社会学の動向
 行為理論の伝統とブレークタウン
 ウェーバーの行為理論
 パーソンズの構想
 パーソンズの問題点
 パーソンズに対する批判
 ヒューマニズムと党派の彼岸

第三章 マルクス――物象化論の射程
 大学院に入る
 乱読時代
 物象化とはどういうことか
 ロビンソン・クルーソーの彼岸――社会性の成立
 物象化の定義
 主体の疎外・客体の物神化
 物象化論の射程
 商品の成立から、言語記号の成立へ
 機能主義のブレークダウン
 デュルケームの問題
 物象化論の位置するところ

第四章 構造主義――あるいは主体の不安
 野生の思考
 構造の水準
 音楽と近親姦忌避の機能的等価性
 近親姦忌避の根源性
 文化のもつ恣意性
 交叉イトコ婚
 記号論的な形式としての構造
 構造と主体の不安
 ポスト構造主義の第一のタイプ――経験論の更新
 代補――構造を形成するメカニズム
 音声中心主義の批判
 ポスト構造主義の第二のタイプ――批判的政治学への転回

第五章 ミシェル・フーコー――系譜学のまなざし
 『言葉という物』という書物
 権力の問題系へ
 権力分析という視点の魅力と陥穽
 権力の実体化――マルクス主義の緩和された反復
 フーコー自身の問題点
 言説分析を動機づけるもの――ニーチェのまなざし
 言説分析の基本枠組
 言説とテクストのずれ
 言説が変容するということ
 知の社会学に向かって

第六章 現代社会の理論――システム論と極端現象
 1 現代社会とシステム論
  現代社会論とフーコー
  現代社会へのスタンス
  現代社会のシステム論的展望
  社会システム論の系譜
  主体の不在がひらく空間に
  ルーマンの問題構成
  人間学の失効と視点の移動
  システム論の転回軸
  システム論の問題点
 2 システムの超成長と極端現象
  システム論的営みとその変化
  逆説的な逸脱
  同一性の過剰
  啓蒙の弁証法
  フォードの敗北
  欲望の形態変化
  自己準拠の戦略
  システムの超成長
  極端現象の社会学

第七章 習俗の思考――柳田国男の挑戦
 常民という問題
 柳田国男と山人論
 山人論と植民地主義の仮想
 習俗の空間、習俗の時間
 近代の根底をめぐる問い
 習俗の世界をとらえる二つの視線
 「異人殺し」伝説
 習俗が閉じていること、開いていること
 習俗の地域性と社会性
 一九四五年、敗戦
 氏神の問題
 深部への問い――氏神の秩序と習俗の差異

第八章 ヴァルター・ベンヤミン――あるいは社会記述の方法をめぐって
 歴史意識とベンヤミン
 亡命の死の前に
 歴史の天使がいるとすれば
 パリ・パサージュ論の地平へ
 アレゴリーという視点
 大都市と群衆の問題
 群衆に外在するまなざし
 「通りすがりの女に」――群衆に内在するまなざし
 アウラの衰退――群衆の知覚するもの
 遊歩者と群衆の世界
 社会記述の方法をめぐって

エピローグ

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20111001 REV:
社会学 sociology ◇哲学/政治哲学(political philosophy)/倫理学 ◇Parsons, Talcott ◇Weber, Max ◇Marx, Karl ◇Durkheim, Emile ◇Foucault, Michel ◇Nietzsche, Friedlich ◇Luhmann, Niklas身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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