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『東アジア安全保障の新展開』

五十嵐 暁郎・高原 明生・佐々木 寛 20050430 明石書店,306p.


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■五十嵐 暁郎・高原 明生・佐々木 寛 20050430 『東アジア安全保障の新展開』,明石書店,306p. ISBN-10: 4750321028 ISBN-13: 978-4750321028 \2500 [amazon][kinokuniya]

■内容
内容(「MARC」データベースより)
古典的な安全保障論では東アジアや世界の現実は対応できないものに変化してきている。安全保障という古典的な概念が今日転換期を迎えているということをあらためて実感させる書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
五十嵐 暁郎
立教大学法学部教授


佐々木 寛
新潟国際情報大学情報文化学部助教授


高原 明生
東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに
第1部 安全保障論の新地平
 第1章 新しい安全保障研究に向けて―現代「安全保障」概念の位相
  1 はじめに―言説としての「安全保障」
  2 安全保障問題の基本構成―「文明」としての「安全保障」
  3 「人間の安全保障」論の生成―グローバル化と「安全保障」
  4 「人間の安全保障」の落とし穴
  5 <周辺>の「安全保障」―基地問題と原子力発電所問題を考える
  6 「安全保障」の重層化と民主主義原理
  7 おわりに―新しい安全保障研究の座標軸
 第2章 環境リーショナリズム(地域主義)の意識を育てる―東アジアにおける環境安全保障と地域協力
  1 はじめに
  2 理論の検討
  3 地域としての東アジア
   (1)都市の大気汚染
   (2)酸性雨・温室効果ガスの排出・黄砂
   (3)河川と海岸の汚染
   (4)森林破壊・土壌浸食・水損失
   (5)人口による圧力と経済的不平等
   (6)エネルギー安全保障
  4 環境の劣化がもたらす予期せぬ結果
   (1)環境の劣化の経済費用と政治不安
   (2)環境の劣化と国際関係
  5 環境保護を東アジアの政治課題に乗せる
  6 民主化と「政治空間」の開放化
  7 地域的な制度の構築と協力
 第3章 ジェンダーの視点から見た安全保障
  1 総論―安全とジェンダーは関係があるか?
   (1)戦争システムの中での「安全保障」と「安全」について
   (2)性(セックス)、ジェンダーとセクシャリティについて
   (3)国民を守ろうとする国民国家―ジェンダー(らしさ)と安全の分岐点
  2 事例―さまざまなレベルでのジェンダー・バイオレンスに対する取り組み
   (1)「追悼・行動の日」(Days of Remembrance)―モントリオール'89の場合
   (2)「追悼・行動の日」(Days of Remembrance)―グレン・アラウホの殺人事件の場合
   (3)ジェンダーと人間の安全保障
  3 まとめ―日本は今、戦争中か
第2部 安全保障論の再検討
 第1章 グローバリゼーションと日本の安全保障における視座の転換
  1 はじめに―「安全」のための二つの白書
  2 戦後日本の安全保障論
  3 「総合安全保障論」の今日的意義
  4 グローバリゼーションによる危機と安全保障論の再構築
  5 グローバリゼーションによる危機と対策の現状
   (1)薬物の密輸
    1 危機とその展開
    2 情報交換と取り締まりのネットワーク
   (2)海賊・不審船
    1 危機とその展開
    2 協力体制の形成
   (3)テロリズム
    1 危機とその展開
    2 テロ対策の国際協力とその限界
  6 結び
 第2章 日本における安全保障概念の再検討
  1 はじめに
  2 安全保障のパラドックス
  3 戦争形態の変化と国家安全保障
  4 安全保障軍としての警察力
  5 日本の再軍備過程
  6 警察隊の役割と性格
  7 現代日本の安全保障
  8 国家安全保障の見直しを
  9 警察力の見直しを
  10 人間の安全保障の登場
  11 おわりに
 第3章 東アジアにおける経済と安全保障
  1 はじめに
  2 経済と安全保障という視点
  3 軍事的安全保障と経済的相互依存
  4 経済的脅威に対応する「経済安全保障」
  5 東アジアにおける経済と安全保障
   (1)米中関係―経済関係の重視による協調
   (2)アジア通貨危機以後の新たな制度化―経済的危機への対応
   (3)FTAの台頭―政治的意図は何か
  6 おわりに―経済的枠組から地域の安定措置へ
第3部 東アジアにおける安全保障の新展開
 第1章 中国の新安全保障観と地域政策―一九九〇年代後半以降の新展開
  1 はじめに
  2 中国の軍事重視姿勢と外交的孤立の危険
  3 協調的安全保障の提唱と上海協力機構の設立
  4 総合安全保障の重要とASEANへの接近
  5 中国の朝鮮半島政策の転換
  6 おわりに
 第2章 アメリカ外交と単独主義の伝統
  1 はじめに
  2 単独主義の形成
  3 冷戦時代の単独主義
  4 冷戦の終焉と単独主義
  5 単独主義の加速
  6 おわりに
 第3章 9.11以後の日米安全保障関係
  1 はじめに
  2 前方展開基地を提供する同盟国
  3 日米安保と「沖縄問題」
  4 沖縄統治コストは誰が負担するのか?
  5 方向感覚を失った日米関係
  6 二〇〇五年沖縄問題のゆくえ
  7 国防長官を沖縄へ向かわせたこと
  8 おわりに
 第4章 テロの定義とは?
  1 民間人への暴力?
  2 誰が実行するかが問題?
  3 市民社会への攻撃
  4 米軍にみる無差別殺戮の実態
  5 核攻撃はテロそのものだ
  6 二枚の写真
おわりに
参考文献

■引用

■書評・紹介

■言及

(以下がページ下になる部分です)

*作成:樋口 也寸志 
UP:20090703 REV:
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