『日常からの文化社会学――私らしさの神話』
河原 和枝 20050331 世界思想社,265p.
last update:20120331
■河原 和枝 20050331 『日常からの文化社会学――私らしさの神話』,世界思想社,265p. ISBN-10:479071120X ISBN-13:978-4790711209 \1890 [amazon]/[kinokuniya] ※ s
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
ファッション、通販、フィットネス、女性スポーツといった現代の身近な文化現象から、大正・昭和初期の文学における「童心」の理想やユートピア思想、そして「怪人二十面相」の魅力までを、日常感覚と自己省察に根ざすしなやかな視線でとらえ、「文化の誘惑」を解析する。
内容(「MARC」データベースより)
ファッション、通販、フィットネス、女性スポーツといった現代の身近な文化現象から、大正・昭和初期の文学における「童心」の理想やユートピア思想、そして「怪人二十面相」の魅力まで…。「文化の誘惑」を解析する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
河原 和枝
1976年大阪大学法学部卒業。1992年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。京都橘女子大学文化政策学部助教授。専攻、文化社会学、社会意識論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
T 消費文化のなかで
第1章 私らしさの神話――ファッションという制度
1 ファッション革命
2 ファッショナブル・ライフ
3 キャリアウーマンの選択
4 制度としてのファッション
第2章 消費意識の変容――「通販」をめぐって
1 「通販」の盛況
2 「通販」の変遷
3 「通販」と消費意識
4 配達される百貨店――通販という消費形式
第3章 「フィットネス」の文化
1 「健康」と「ファッション」
2 エアロビクスの流行とフィットネス産業の成立
3 「フィットネス」のライフスタイル
4 フィットネスと身体意識
5 フィットネスのイデオロギー
第4章 スポーツ・ヒロイン――女性近代スポーツの一〇〇年
1 近代スポーツと女性規範
2 女子競技スポーツの開花
3 「スポーツ・ヒロイン」の虚実
U 〈子ども〉あるいは〈ユートピア〉をめぐって
第5章 近代日本における〈子ども〉のイメージ
1 『赤い鳥』の子どもたち
2 二つの「よい子」像――『少年倶楽部』との比較
3 「弱さ」と正義
4 抑制と懐疑
5 副次価値としての「無垢」
第6章 童心の時代
1 「童心」のディスクール
2 「無垢」から「童心」へ
3 「男性文化」としての童心主義
4 良寛伝説の形成
第7章 子どもの悲しみ――「童謡」をめぐって
1 「童話」と「動揺」
2 流行歌としての動揺
3 「子どもの悲しみ」の普遍化
4 結びにかえて
第8章 文学とユートピアのあいだ
1 ユートピアの試み
2 文学としての「新しき村」
3 ユートピアと「文学」
第9章 怪人二十面相の魅力
1 うわさ
2 自己顕示と秘密
3 変装
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志