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『時間の止まった家――「要介護」の現場から』

関 なおみ 20050220 光文社,光文社新書,240p.

last update:20110929

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■関 なおみ 20050220 『時間の止まった家――「要介護」の現場から』,光文社,光文社新書,240p. ISBN-10:4334032923 ISBN-13: 978-4334032920 \756  [amazon][kinokuniya] ※ p02

■内容

出版社 / 著者からの内容紹介
ゴミ御殿、猫屋敷、奇行家族…
「困ったお隣さん」にも我が家にも、高齢化社会は訪れる

白髪に白ひげの老人かとおもえば、コロモジラミがびっしりたかっていた一人暮らしの老人。
近隣からの苦情を尻目に、若き日の夢を封印したまま、倒壊寸前のバラック小屋に住み続ける男性。
年老いた母親を上手に介護できずに心理的虐待をしてしまう娘。
周囲から「なまけもの」と罵られ暮らしていたが、診察してみると「難病」だった男性。
家族全員が共依存のため「保育園」のような生活をしている老夫婦と成人した子どもたち――。
「介護保険制度」の導入に当たって、日本ではじめて設置された、福祉現場の係長級医師のポストについた著者が、基幹型在宅介護支援センターを拠点に訪問した「社会のうねりから取り残された」家の数々。都会のはざまの、人目にふれない超高齢化社会の風景から、「家」のもつ困難性を考える。他人事とは思えない報告。

◆「時間の止まった家」の「不思議な人々」を訪ねて
私が働いていた「保健福祉センター」は、東京都内のとある区役所が設置した、そのような一般の民間サービスに乗り切らない、「不思議な人々」に個別対応をする先鋭集団であった。そしてそこには、事務職、介護保険認定調査員、ケアマネジャー、ケースワーカー、ヘルパー、看護師、保健師、理学療法士などと並び、日本全国で初めて「医師」が配置されたのである。
学生時代から地域保健活動に興味のあった私は、当時小児外科医として大学病院で働いていたのだが、誘われるままにこの「日本で唯一のポスト」に異動した。そしてセンターの職員とともに、「時間の止まった家々」を訪問することになったのである。(「はじめに」より)

内容(「BOOK」データベースより)

白髪に白ひげの老人かとおもえば、コロモジラミがびっしりたかっていた一人暮らしの老人。近隣からの苦情を尻目に、若き日の夢を封印したまま、倒壊寸前のバラック小屋に住み続ける男性。年老いた母親を上手に介護できずに心理的虐待をしてしまう娘。周囲から「なまけもの」と罵られ暮らしていたが、診察してみると「難病」だった男性。家族全員が共依存のため「保育園」のような生活をしている老夫婦と成人した子どもたち―。「介護保険制度」の導入に当たって、日本ではじめて設置された、福祉現場の係長級医師のポストについた著者が、基幹型在宅介護支援センターを拠点に訪問した「社会のうねりから取り残された」家の数々。都会のはざまの、人目にふれない超高齢化社会の風景から、「家」のもつ困難性を考える。他人事とは思えない報告。

■目次

第1章 「物あふれ」と家
第2章 「生き物」と「衛生」と家
第3章 「一人暮らし」と家
第4章 「不安」と「介護」と家
第5章 「共依存」と家
第6章 「さすらい」と家

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:永橋 徳馬
UP: 20110929 REV:
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