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『アフガニスタンの診療所から』

中村 哲 19930210 筑摩書房(ちくまプリマーブックス),200p.
= 20050210 筑摩書房(ちくま文庫),221p.

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last update:20161124

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中村 哲 19930210 『アフガニスタンの診療所から』,筑摩書房(ちくまプリマーブックス),200p. = 20050210 『アフガニスタンの診療所から』,筑摩書房(ちくま文庫),221p.  ISBN-10: 4480420533 ISBN-13: 978-4480420534 580+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

幾度も戦乱の地となり、貧困、内乱、難民、人口・環境問題、宗教対立等に悩むアフガニスタンとパキスタンで、ハンセン病治療に全力を尽くす中村医師。 氏と支援団体による現地に根ざした実践から、真の国際協力のあり方が見えてくる。

■著者略歴

1946年福岡市生まれ。九州大学医学部卒。PMS(ペシャワール会医療サービス)総院長。病院勤務の後、1984年パキスタンのペシャワールに赴任。 1989年からアフガニスタンに活動範囲を広げて、現在に至るまでハンセン病を柱に貧困層の診療に当たる。 2000年からは大旱魃に対して、井戸1300本を掘ると共に大規模な潅漑用水路も建設中。

■目次

帰郷――カイバル峠にて
民族大移動
見えざる平和勢力

縁――アフガニスタンとのかかわり
ヒンズークッシュの白い峰
異国への「郷愁」

アフガニスタン――闘争の歴史と風土
日本人のアジア観
民族のモザイク
パシュトゥン民族
英露の確執とデュランド・ライン

人びととともに――らい病棟改善と患者たちとのふれあい
らい――人間の病
らいについて
複雑な対立
らい根絶五カ年計画
パシュトゥヌワレイ――辺境社会の掟
本音と建前
復讐
物乞い――ある患者の死
医者が靴屋を?
女性ワーカーたちの苦闘

戦乱の中で――「アフガニスタン計画」の発足
アフガニスタンの内乱(アフガン戦争)
爆破事件
ある女性患者
暗いクリスマス
アフガン人チームの発足

希望を求めて――アフガニスタン国内活動へ
ソ連軍の撤退とアフガニスタン復興援助ラッシュ
アフガニスタン農村医療計画
一般的疾病構造と問題点
一粒の種
「人材育成」と訓練コースの開始
忘れられた難民
声なき民の怒り
パキスタンの苦悩
「復興援助」ラッシュの終焉

平和を力へ――ダラエ・ヌール診療所
国境ごえ
クナール渡河
戦火の果て
渓谷の地勢と民族
戦争による影響と農村の分解過程
深夜のPKO論議
アフガン人スタッフの闘志と苦悩
国内診療活動の開始
アフガン人チームの困惑
「決死の覚悟」
堰を切った難民帰還

支援の輪の静かな拡大――協力者たちの苦闘
ペシャワール会
三無主義
ボランティアの急増
日本の非国際性
ワーカーの適性
長期ワーカーたちの活躍
助けることは助かること

そして日本は……
帰国雑感
文明の野蛮
内なる敵

あとがき
文庫版あとがき
解説  阿部 謹也

■出版社からのコメント

アフガニスタンでは、貧困、内乱、難民、近代化による伝統社会の破壊、人口・環境問題など、発展途上国の悩みすべてが見られるだけでなく、 数千年を凝縮したさまざまな世界がそのまま息づいています。近代化された日本でとうの昔に忘れ去られた人情、自然な相互扶助、 古代から変わらぬ風土−歴史の荒波にもまれてきた人々は、てこでも動かぬ保守性や人間相応の分とでもいうべきものを身に付けています。 アフガニスタンに象徴される発展途上国の実情を紹介し、動乱の中で現地の一般庶民がどう感じ、どう生きてきたか、 そこから見える日本と欧米国際社会の光景や国際協力のひとつの現実を伝え、私たちの脚下をかえりみます。

■関連書籍

中村 哲 19890325 『ペシャワールにて――癩そしてアフガン難民』,石風社  → 19920320 『ペシャワールにて――癩そしてアフガン難民(増補版)』,石風社,258p.  ISBN-10: 4883440508 ISBN-13: 978-4883440504 1800+税  [amazon][kinokuniya]
中村 哲 19931130 『ダラエ・ヌールへの道――アフガン難民とともに』,石風社,321p.  ISBN-10: 4883440516 ISBN-13: 978-4883440511 2000+税  [amazon][kinokuniya]

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20161124 REV:
ハンセン病  ◇アフガニスタン  ◇医療援助するNGO  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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