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『〈単なる生〉の哲学――生の思想のゆくえ』

宇野 邦一 20050124 平凡社(問いの再生3),173p.

last update:20131016

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宇野 邦一 20050124 『〈単なる生〉の哲学――生の思想のゆくえ』,平凡社(問いの再生3),173p.  ISBN-10: 4582702554 ISBN-13: 978-4582702552 \2000+税  [amazon][kinokuniya] ※ p

■内容

「ただ生きている」のはダメなのか? 生きさせ、あるいは死のなかに遺棄する権力、生‐政治学の問題域をくぐり、人間的生/動物的生の二分法の陥穽を避けつつ、 もっとも剥奪された状態たる〈単なる生〉、しかしそれはまた、かならず非知の要素を含む、充溢する生の様態を名指すものでもある。〈単なる生〉の両義性を手放すことなく、 多様な充溢を擁護する思考の立脚点をさぐるとき、新しい生の哲学が始まる。

■著者略歴

1948年松江市生まれ。京都大学とパリ第8大学で文学と哲学を学ぶ。1980年、ジル・ドゥルーズの指導をうけ、アントナン・アルトーについての博士論文を書きあげる。 1987年より立教大学で現代フランス文学・思想を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次



第一章 生という奇妙な問い
1 生きること、生かされること
2 「生」という言葉
3 ニーチェの問題化
4 生か、力への意志か
5 生物学と生の哲学
6 不分明な生の地帯

第二章 抵抗する生
1 生とアルトー
2 器官に対する闘い
3 舞踏の生
4 「彼女は生まれたことがなかった」

第三章 フーコーを読み改める
1 生物学への一瞥
2 生物の知の出現
3 器官と機能
4 生物学と生‐政治学
5 生を防衛しなければならない
6 ゾーエーとビオスの分割が見えなくしてしまうもの

第四章 みなぎる生の系譜
1 生物学的な身体感情
2 世界にみなぎる力の系譜
3 なぜ器官のない身体か
4 頭のないひと
5 還元できないもの

あとがき
引用文献

■引用

第二章 抵抗する生
3 舞踏の生
 日本語には「身の置き所がない」というような意味深長な言葉がある。私たちはみんなこの世界に一つの孤立した身体として投げ出される。この身体は世界から孤立し、 しかも同時に世界につながれ、世界に侵入されている。この身体は他の物、身体の間にあり、それらとある距離をもち、絶えずこの距離を測っている。 しかしこの世界を構成する空間は、知覚しがたい深さからなり、その中で距離は絶えず変化している。形式、量、質、計量しうるすべてのものはこの深さから出現する。 確かに誰もが、この深さの中に降りていくことができる。しかしそれを正確に測るための原器や基準は存在しない。(p.79)

■書評・紹介

■言及

北村 健太郎 2013/02/20 「老いの憂い、捻じれる力線」
 小林 宗之・谷村 ひとみ 編 『戦後日本の老いを問い返す』:120-142. 生存学研究センター報告19,153p. ISSN 1882-6539 ※


*作成:鈴木 耕太郎 *増補:北村 健太郎
UP: 20110818 REV: 20131016
Nietzsche, Friedlich[ニーチェ]  ◇Foucault, Michel[フーコー]  ◇生‐政治  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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