『ポスト・ヒューマン誕生――コンピュータが人類の知性を超えるとき』
Kurzweil, Ray 2005 The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology, C/O Loretta Barrett Books Inc.
=20070125 井上健 監訳/小野木明恵・野中香方子・福田実 共訳,日本放送出版協会,661p.
■Kurzweil, Ray 2005
The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology, C/O Loretta Barrett Books Inc. =20070125 井上健 監訳/小野木明恵・野中香方子・福田実 共訳 『ポスト・ヒューマン誕生――コンピュータが人類の知性を超えるとき』,日本放送出版協会,661p. ISBN-10: 4140811676 ISBN-13: 9784140811672 \3150
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■内容
- 出版社/著者からの内容紹介
- 2045年......コンピュータの計算能力が全人類の知能を超えた瞬間、「特異点」を迎えた人間文明は指数級数的な進化の過程に入る。人間の脳はリバースエンジニアリングによる解析が終了し、生物としての人間を超える強いAIが誕生する。遺伝子工学、ナノテクノロジー、ロボット工学の進化により、人体は拡張され、ナノボットが体内を駆けめぐり、われわれは不死の体=身体ver.2.0を手に入れる......。 映画『マトリックス』を超える驚愕の未来予測。Amazon.com 2005年ベスト・サイエンスブックにしてNHK『未来への提言』でも紹介された全米で話題沸騰のベストセラー"The Singularity is Near"ついに邦訳版刊行!
- (「BOOK」データベースより)
- 進化は加速している―。「生物の限界を超え2045年、人類はついに特異点に到達する」NHK BS特集『未来への提言』で紹介された、世界最高峰の発明家による大胆な未来予測。
- 出版社からのコメント
- 「レイ・カーツワイルはわたしの知る限り、人工知能の未来を予言しうる最高の人物だ。ITが急速に進化をとげ、人類がついに生物としての限界を超える未来を、本書は魅惑的に描いている。そのとき、われわれの人生は想像もつかない大変革を経験するだろう」(ビル・ゲイツ)
- カバーの折り返し
- 21世紀の到来は、われわれ人類を有史以来もっとも過激でスリリングな時代の淵へと立たせることになる。つまり、「人間であること」の意味そのものが、拡張され、また脅威にさらされる時代になるのだ。われわれ人類は、遺伝というその生物としての枷を取り払い、知性、物質的進歩、そしてわれわれの寿命において、信じられないほどの高みにまで到達するだろうーーーー特異点(シンギュラリティ)は近い。
■著者について
- レイ・カーツワイル (Ray Kurzweil)
1947年ニューヨーク生まれ。世界屈指の発明家、思想家、未来学者であり、この20年間のさまざまな出来事を予言してきた。「眠らない天才」(The Wall Street Journal)、「究極の思考マシン」(Forbes magazine)と呼ばれ、また Inc.magazine はカーツワイルを世界トップの起業家のひとりに選び、「トマス・エジソンの正統な相続人」と呼んだ。また、PBS(公共放送サービス)は彼を「過去2世紀においてアメリカに革命を起こした16人の発明家」のひとりとしている。
アメリカの「発明家の殿堂」に名を連ね、「ナショナル・メダル・オブ・テクノロジー」「レメルソン-MIT賞」など優れた発明に贈られる世界最高峰の賞を数々受賞、12の名誉博士号をもち、3人の米大統領から賞を贈られている。
著書に Fantastic Voyage: Live Long Enough to Live Forever(共著)、The Age of Intelligent Machines、『スピリチュアル・マシーン コンピュータに魂が宿るとき』(翔泳社)などがある。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- カーツワイル,レイ
- 1947年ニューヨーク生まれ。世界屈指の発明家、思想家、未来学者であり、この20年間のさまざまな出来事を予言してきた。「眠らない天才」(The Wall Street Journal)、「究極の思考マシン」(Forbes magazine)と呼ばれ、またInc.magazineはカーツワイルを世界トップの起業家のひとりに選び、「トマス・エジソンの正統な相続人」と呼んだ。また、PBS(公共放送サービス)は彼を「過去2世紀においてアメリカに革命を起こした16人の発明家」のひとりとしている。アメリカの「発明家の殿堂」に名を連ね、「ナショナル・メダル・オブ・テクノロジー」「レメルソン‐MIT賞」など優れた発明に贈られる世界最高峰の賞を数々受賞、12の名誉博士号をもち、3人の米大統領から賞を贈られている
- 井上 健
- 東京大学大学院総合文化研究科教授。主たる専攻分野は、比較文学、アメリカ文学、翻訳論など
- 小野木 明恵
- 翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒
- 野中 香方子
-
- 翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒
- 福田 実
- 翻訳家。東京大学工学部機械工学科卒。松下電器産業株式会社を定年退職後、機械・電気・コンピュータ・通信・品質・規格関連を専門に技術翻訳に携わる
Janet Maslin, The New York Times
人類が持つテクノロジーの知識は雪だるま式に増え続け、目もくらむほどの未来がやってくるというカーツワイル氏の主要コンセプトは誰もが理解できるだろう。その根本概念は明解に著されている。しかし、より知識があって詮索好きな人々に対しても、彼は自らの考えを驚くほど詳細に語っている。本書は驚くべき見通しの広さと意欲をもった一冊だ。
Philadelphia Inquirer
想像力と科学的根拠に富んだ考察だ......本書は明解に提示されるその情報の豊かさだけでも読むに値する重要な一冊だ。カーツワイルの予言する全てのことが実現するかは分からないが、多くはそうなるだろう。そしてあなたが彼の言う全てのことに同意はできないとしても、少なくとも注意を向けるだけの価値はある。
Kevin Kelly, founder of WIRED magazine
カーツワイルはこの数十年に流通した特異点のミームをすべて編み上げ、この大著を我々の目の前に提示した。本書はこの10年でもっとも引用される本のひとつとなるだろう。賛否いずれにせよ、われわれはこの震源からスタートしなければならないのだ。
New York Sun
われわれが人類という種として向かう先を楽観的で驚くほど深淵な視点で述べている......カーツワイル氏は素晴らしい科学者にして未来学者であり、彼の未来への視点は説得力に富み、実のところ感動的ですらある。
■目次
プロローグ アイデアのもつ力
第一章 六つのエポック 15
直感的な線形的展望 VS 歴史的な指数関数的展望
六つのエポック
特異点は近い
第二章 テクノロジー進化の理論―収穫加速の法則 53
ムーアの法則とその先
DNA解読、記憶、通信、インターネット、小型化
経済的要請としての特異点
第三章 人間の脳のコンピューティング能力を実現する 111
コンピューティング・テクノロジーの第六のエポック
人間の脳のコンピューティング能力
コンピューティングの限界
第四章 人間の知能のソフトウェアを実現する――人間の脳のリバースエンジニアリング 163
脳のリバースエンジニアリング―その作業の概観
人間の脳はコンピュータとは違うのか?
脳の中をのぞき込む
脳のモデルを構築する
脳と機械を接続する
加速度的に進歩する脳のリバースエンジニアリング
人間の脳をアップロードする
第五章 GNR――同時進行する三つの革命 251
遺伝学――情報と生物学の交差点
ナノテクノロジー――情報と物理世界の交差点
ロボット工学――強いAI
第六章 衝撃…… 381
人体
人間の脳
人間の寿命
戦争――遠隔操作による、ロボット工学を利用した、頑健で、縮小化された、ヴァーチャル・リアリティのパラダイムについて
学習
仕事
遊び
宇宙のインテリジェントな宿命――宇宙にはおそらくわれわれしかいないと考える根拠
第七章 わたしはシンギュラリタリアン(特異点論者)だ 487
意識をめぐる厄介な問題
わたしは誰? わたしはなに?
超越としての特異点
第八章 GNRの密接にもつれあった期待と危険 525
もつれあった期待……
……そして危険
さまざまな生存上のリスク
防御を整える
放棄という考え方
防御技術の開発と規制の影響
GNR防御のひとつの計画
さまざまな批判とその反論
エピローグ 590
あとがきにかえて 594
原注 597
*作成:植村 要