『生きることを学ぶ、終に』
Derrida, Jacques 2005 Apprendre à vivre efin: entreien avec Jean Birnbaum,Editions Galiee
=20050421 鵜飼 哲,みすず書房,88p.
last update:20111001
■Derrida, Jacques 2005 Apprendre à vivre efin: entreien avec Jean Birnbaum,Editions Galiee
=20050421 鵜飼 哲 『生きることを学ぶ、終に』,みすず書房,88p. ISBN-10:462207138X ISBN-13:978-4622071389 \1260 [amazon]/[kinokuniya] ※ p
■内容
出版社/著者からの内容紹介
――「まるで、追悼記事のようだね」と彼はつぶやいた。
2004年10月9日の夜、とうとう癌は思想家の生命を奪った。その半年前、自宅で応じた最後のインタビュー「私は自分自身との戦いのさなかにある」は、『ルモンド』紙8月19日号に掲載され、世界中の読者に、デリダの思考と語りの健在ぶりを示した。自著について、アメリカの覇権について、ヨーロッパの精神について、言葉をふりしぼる哲学者による、この遺言の完全バージョン日本版を刊行!ここでのデリダはいつものように、そしてかつてなく率直に語っている。
「ひそかに機会をうかがっている死を享楽することと悲しむことは、私にとっては同じことなのです。自分の人生を思い返してみると、自分の人生の不幸な瞬間さえ愛する、そしてそれを祝福するという幸運を持っていたと思いたくなります。ほとんど全ての瞬間、例外はありますが。幸福な瞬間を思い出してみると、私はもちろんそれを祝福しますが、同時にそうした瞬間は私をしについての思考へ、死のほうへと駆り立てるのです。なぜならそれは過ぎ去ったこと、終わっていることだから・・・・・・。」(本書より)
内容(「BOOK」データベースより)
「私が「私の」本を残すとき、私は、出現しつつ消滅してゆく、けっして生きることを学ばないであろう、教育不能のあの幽霊のようなものになるのです。」最後の対話。
内容(「MARC」データベースより)
病と闘う哲学者が最後の力を振り絞って語る、最後のインタビュー集。あくまで人生を肯定しつつ、ユダヤ性と喪の悲しみを論じる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
デリダ,ジャック
1930‐2004。アルジェリア生まれ。フランスの思想家。高等師範学校卒業。脱構築、散種、グラマトロジー、差延などの概念を作り出し、ポスト構造主義を代表する哲学者と目される。『フッサール哲学における発生の問題』から出発、ニーチェやハイデガーの哲学を批判的に発展させた。「脱構築」は文学理論や法哲学などにも影響をおよぼしている。1985年から社会科学高等研究院の教授としてセミナーを実践した
鵜飼 哲
1955年東京生まれ。京都大学大学院文学研究科卒業。フランス文学・思想専攻。一橋大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
喪を宿す子供としてのデリダ
生きることを学ぶ、終に
リス=オランジス、二〇〇四年八月八日
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志