『クリティークとしての社会学――現代を批判的に見る眼』(シリーズ社会学のアクチュアリティ:批判と創造1)
西原 和久・宇都宮 京子 20041130 東信堂,314p.
last update:20120201
■西原 和久・宇都宮 京子 20041130 『クリティークとしての社会学――現代を批判的に見る眼』(シリーズ社会学のアクチュアリティ:批判と創造1),東信堂,314p. ISBN-10:4887135769 ISBN-13:978-4887135765 \1890 [amazon]/[kinokuniya] ※ s v02 bp f04
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
自明とされている既成の知と変容し続ける現実を、徹底した批判(クリティーク)の眼で見つめ直し、現代のアクチュアリティに肉迫する、新シリーズ。
内容(「MARC」データベースより)
自明とされている既成の知と変容し続ける現実を、徹底した批判(クリティーク)の眼で見つめ直し、現代のアクチュアリティに肉迫するシリーズ。第1巻は、現代社会におけるわれわれ自身の生き方と社会学の視点とを考える。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西原 和久
名古屋大学大学院環境学研究科/文学部(社会学講座)教授。1950年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)
宇都宮 京子
東洋大学社会学部助教授。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はしがき
序章 現代社会と批判的思考――批判の営みとしての社会学と主体への問い
はじめに
1 現代社会の変容
2 社会学と批判的思考
3 批判という思考の系譜
4 二〇世紀の批判的思考と社会学の視線
5 社会学と主観性の問題
6 社会学基礎論としての間主観性
7 クリティークとしての社会学の視点――権力論と発生論を手がかりに
おわりに
第1章 歴史のなかの自我――自己・他者・暴力
1 はじめに――「自我」を歴史化する
2 自己抑制する「自我」――文明化・礼儀・暴力
3 引き裂かれる「自我」――民主化・理想・暴力
4 おわりに――「現在」へ
第2章 ポストモダン社会と自己物語――家族療法の変容を通して
1 物語としての自己
2 コラボレイティヴ・アプローチ
3 脱構築的アプローチ
4 自己構成の二つのモード
第3章 若者文化のゆくえ――「世代間ギャップ」は終焉したのか
1 「世代」算出のメカニズム――アメリカとの対比において
2 世代間断絶と若者文化――「団塊」から「新人類」まで
3 若者文化のゆくえ――世代間断絶は消失したのか?
第4章 「長生き社会」という観点
はじめに
1 長生き社会の現実
2 長生き社会という観点
3 長生き社会の光と影
おわりに
第5章 危機の時代の社会批判――カルチュラル・スタディーズと民主主義の問い
はじめに
1 アルチュセールからグラムシへ
2 マクロな歴史状況における抗争の場としての文化と記号
3 危機の時代の分化
4 ラディカル・デモクラシーの問いと文化実践
おわりに
第6章 政治社会の今を問う
1 ムラ型政治文化の衰退
2 私生活(マイホーム)主義からの離脱
3 生活者の政治と三つのジレンマ
4 混沌の彼方へ
第7章 情報社会の夢と現実――ITは社会を変えるか
はじめに
1 現代社会論の存立機制
2 情報社会論からメディア論へ
3 メディア史観からソシオ・メディア論へ
おわりに
第8章 社会運動は社会を変えるか――「〈私たち〉の社会運動」の地平と可能性
1 今、社会運動とは何か
2 組織主導型の労働運動・学生運動から「新しい社会運動」へ
3 生活者運動としての「生活クラブ運動」
4 二一世紀の社会運動と「生活者」という担い手のゆくえ
終章 生活者の視線と社会学の問い――可能態としての現実とは
はじめに
1 「可能態」とは何か
2 生活者と可能態
3 ハビトゥス、文化的再生産論と可能態
おわりに――生活者の視点と批判の意味
事項索引
人名索引
執筆者一覧
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志