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『戦争の世紀を超えて その場所で語られるべき戦争の記憶がある』

姜 尚中・森 達也 20041119 講談社,432p.

last update:20110401

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姜 尚中森 達也 20041119 『戦争の世紀を超えて その場所で語られるべき戦争の記憶がある』,講談社,432p. ISBN-10:4062126699 ISBN-13:978-4087465341 \760 [amazon][kinokuniya]

■内容


内容説明
新章追加! 気鋭の二人による刺激的対談集
ドイツ、ポーランド、朝鮮半島、日本。戦争の痕跡が色濃く残る場所を、政治学者・姜尚中氏とノンフィクション作家・森達也氏が訪ね、語り合う。文庫化にあたり大幅加筆、広島での対談を新収録。

内容(「BOOK」データベースより)
「森さんは場に感応するタイプです」姜尚中のその一言から、戦争や虐殺の傷跡の残る場所を訪ねての対談は始まった。アウシュビッツ、デンクマール、三十八度線―人が存在する限りこの世から戦争はなくならないのか。悪夢にも似た重苦しい旅で、二人は何を感じ何を思い、どんな真理に辿り着いたのか。文庫版のために行われたヒロシマでの対談を収録。さらに本文にも大幅に加筆した決定版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
姜 尚中
1950年熊本県熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。ドイツ、エアランゲン大学留学後、国際基督教大学准教授などを経て、東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学、政治思想史

森 達也
1956年広島県呉市生まれ。立教大学卒業。86年テレビ番組制作会社に入社、ドキュメンタリーを中心に数々の作品を手がける。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とする『A』を、2001年には続編『A2』を発表。現在は紙媒体での執筆活動が中心(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次


プロローグ

第一章 戦争の世紀のトラウマ―場所に残された記憶を辿って
 善良な村人が殺戮者になるとき
 虐殺のメカニズム
 誰の心にも巣くう異物感情
 背中合わせの人権と非人権
 抹殺への飛躍
 絶滅のファクトリー
 国家と非合目的性
 加害の正義
 ヒトラーの磁場の中で
 中枢の空洞化、末端の肥大化
 愚かさを知る勇気
 暴走の記憶をとどめる場所
 オウムに潜む究極の善意
 モンスターの再生産

第二章 勝者、敗者、被害者の記憶―裁きの場で
 一億総玉砕の裏側
 儀式としての東京裁判
 被害者への転換
 普遍なる天皇制
 なぜ戦争を終わらせられなかったか
 忘却と記憶の反転

第三章 限定戦争という悪夢―冷戦の最前線で
 朝鮮半島分断へ
 いびつな階級と同族憎悪
 見えない恐怖の裏返し
 過剰殺戮と富裕化の時代
 外なるオウム、内なる北朝鮮
 アメリカのトラウマ
 統一か奴隷の平和か

第四章 そろそろ違う夢で目覚めたい
 純真無垢な残虐性
 リアリティなき殺人の連鎖
 差別と駆除と原爆と
 「異常」なる隣人の排除
 第三者の使命
 戦争パラサイト
 果てしないセキュリティ幻想
 記憶する罪

エピローグ

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20110401 REV:
戦争と医学/731部隊・文献 ◇『戦争の経済学』身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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