『刑法三九条は削除せよ! 是か非か』
呉 智英・佐藤 幹夫 編 20041021 洋泉社,新書y,236p.
■呉 智英・佐藤 幹夫 編 20041021 『刑法三九条は削除せよ! 是か非か』,洋泉社,新書y,236p. ISBN: 489691855X [amazon]/[kinokuniya] ※ i01,
■内容
(「BOOK」データベースより)
「心神喪失・心身耗弱」、そして凶悪殺人犯が野に放たれる?精神鑑定はうそ臭い!刑法はもはや時代遅れだ!こんな三九条があるから被害者は救われないのだ!よろしい、まちがいなく議論はタブーなしで、徹底的にやるべきだ。さてしかし、責任能力とはなにか、なぜ精神鑑定が「うそ臭い」のか。ほんとうに「精神病者=犯罪者=責任能力なし」なのか。いや、そもそも刑法とはなにか。なぜ三九条の条文があるのか。本書は、この厄介きわまりない主題に迫り、冷静に、多角的に、腰を据え、そして時代に先駆けてなされる問題提起の一書である。
■著者略歴
(「BOOK著者紹介情報」より)
呉 智英
1946年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業。評論家
佐藤 幹夫
1953年秋田県生まれ。国学院大学文学部卒業。批評誌『樹が陣営』主宰。フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第1章 「刑法」は限界なのか
責任という難問
三九条はきれいさっぱり削除されるべきだ
ほか
第2章 「刑法」とは何か
「刑法三九条」を削除する理由はどこにもない
第3章 司法と医療の現場から
刑法三九条論議の一歩手前で
求められているのはむしろ新しい「責任能力論」である―処遇論と訴訟能力論の重要性を中心に
ほか
第4章 三九条、そのさまざまな問題
刑法三九条何が問題なのか
■言及
◆立岩 真也 2018 『不如意の身体――病障害とある社会』,青土社