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『産む産まないは女の権利か――フェミニズムとリベラリズム』

山根 純佳 20040825 勁草書房,208+11p.


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山根 純佳 20040825 『産む産まないは女の権利か――フェミニズムとリベラリズム』,勁草書房,208+11p. ISBN-10: 4326652977 ISBN-13: 978-4326652976 2520 [amazon][kinokuniya] ※ a08

■出版社/著者からの内容紹介

内容(「BOOK」データベースより)
中絶の権利の承認と胎児の生命に対する配慮は両立できるのか。フェミニズム思想の深化をめざして、リベラリズムとの差違を明らかにする。

■目次

序章 産む産まないの権利とリプロダクティブ・フリーダム

T フェミニズムをリベラリズムの相克

第1章 井上達夫・加藤秀一の論争

1 中絶は権利葛藤問題か
2 論争のすれ違いが意味するもの

U 身体を所有する議論をめぐって

第2章 所有権としての中絶の権利

1 身体の自己所有としての中絶の権利
2 所有権による中絶の正当化1 ―パーソン論における中絶の権利―
3 所有権による中絶の正当化2 ―ジュディス・トムソン「人工妊娠中絶の擁護」―
4 所有権に対するフェミニストの意義 ―「胎児両義性」の主張―

第3章 身体的統合の平等としての中絶権 ―ドゥルシラ・コーネルの試み―

1 身体的統合の権利と中絶
2 コーネルは所有権を乗り越えたか

第4章 「身体」の再編

1 〈対象としての身体〉から〈私が存在する身体〉へ
2 胎児と「私の身体」の境界
3〈私の身体は私のもの〉再考

V プライバシー権をめぐって

第5章 公私の分離原則とプライバシー権

1 正の善に対する優位
2 中立性の原則
3 個人の独立性
4 プライバシー権としての中絶の位置づけ
5 フェミニストのプライバシー権擁護

第6章 「ケアの倫理」とリベラリズム批判 ―キャロル・ギリガンの『もうひとつの声』―

1 もうひとつの声
2 ケアと正義(リベラリズム)をめぐる論争
3 ケアの倫理と再生産責任

第7章 宗教的自由としての中絶の「権利」 ―ドゥオーキンの『ライフズ・ドミニオン』をめぐって―

1 「価値」問題としての中絶
2 「宗教的自由」論はプライバシー権批判をのりこえたか

終章 リプロダクティブ・フリーダムに向けての課題

1 リベラリズムとの決別
2 フェミニズムと「孕む」こと ―「生命倫理学」を超えて―
3 リプロダクティブ・フリーダムに向けての課題
4 リベラリズムとフェミニズムの今後

■書評・言及

◆立岩 真也 2013 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版
◆立岩 真也 2008/05/25 「『〈個〉からはじめる生命論』・2」(医療と社会ブックガイド・82),『看護教育』48-5(2008-5):-(医学書院),
◆立岩 真也 2005/**/** 「決められないことを決めることについて」,『医療哲学・医学倫理』23(日本医学哲学・倫理学会)[了:20050509]


UP:20070825
山根 純佳  ◇フェミニズム  ◇人工妊娠中絶  ◇BOOK
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