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『言論統制――情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』

佐藤 卓己 20040825 中公新書,437p.

last update:20110520

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■佐藤 卓己 20040825 『言論統制――情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』,中公新書,437p. ISBN-10:9784121017598 ISBN-13:978-4121017598  \1029 [amazon][kinokuniya]※fy08

■内容


出版社/著者からの内容紹介
戦後のジャーナリズム研究で、鈴木庫三は最も悪名高い軍人である。戦時中、非協力的な出版社を恫喝し、用紙配給を盾に言論統制を行った張本人とされる。超人的な勉励の末、陸軍から東京帝国大学に派遣された鈴木は、戦争指導の柱となる国防国家の理論を生み出した教育将校でもあった。鈴木の著作や日記を、各種証言と照らし合わせ、「悪名」成立のプロセスを追うと、通説を覆す事実が続出した。言論弾圧史への新たな照明。
内容(「BOOK」データベースより)
言論界で「小ヒムラー」と怖れられた軍人がいた。情報局情報官・鈴木庫三少佐である。この「日本思想界の独裁者」(清沢洌)が行った厳しい言論統制は、戦時下の伝説として語りつがれてきた。だが、鈴木少佐とはいったい何者なのか。極貧の生活から刻苦勉励の立志伝。東京帝国大学で教育学を学んだ陸軍将校。学界、言論界の多彩なネットワーク。「教育の国防国家」のスローガン。新発見の日記から戦時言論史の沈黙の扉が開かれる。

■目次


序章 『風にそよぐ葦』の神話
第1章 立志・苦学・軍隊
第2章 「教育将校」の誕生
第3章 昭和維新の足音
第4章 「情報部員」の思想戦記
第5章 「紙の戦争」と「趣味の戦争」
終章 望みなきにあらず

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:竹川 慎吾
UP:20110520 REV:
福間 良明 ふくま・よしあき  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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