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『わが国に生まれた不幸を重ねないために――精神障害者施策の問題点と改革への道しるべ』

藤井 克徳・田中 秀樹 20040615 萌文社,171p.

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last update:20151211

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■藤井 克徳・田中 秀樹 20040615 『わが国に生まれた不幸を重ねないために――精神障害者施策の問題点と改革への道しるべ』,萌文社,171p. ISBN-10:4894910667 ISBN-13:978-4894910669 1600+ [amazon][kinokuniya] ※ m01a. m

■内容

三〇年も遅れてしまったといわれる日本の精神科医療と精神障害者福祉その原因と改革の方向性を示す。

■著者紹介

藤井克徳[フジイカツノリ]
1949年、福井県生まれ。1977年共同作業所全国連絡会(現・きょうされん)結成に参加、その後事務局長。1994年社会福祉法人きょうされんリサイクル第2洗びんセンター施設長。現在社会福祉法人きょうされん常務理事。日本障害者協議会常務理事、日本精神衛生会理事、埼玉大学教育学部非常勤講師

田中秀樹[タナカヒデキ]
1952年、和歌山県生まれ、和歌山大学を卒業後、県立盲学校教諭を経て、現在に至る。現在は、社会福祉法人一麦会・麦の郷専務理事、その他の役職など

■目次

第1部 欧米から30年遅れをとった精神障害者施策――社会的入院問題の解消をめざして……藤井 克徳
1.私自身のこと
2.精神障害者をめぐる基本問題
3.好機逃し続けてきた精神障害者施策
4.社会的入院問題の本質とその背景
5.社会的入院問題解消へ向けての基本視点
6.精神障害者の人権と福祉をめぐる一〇の政策課題
7.むすびにかえて

第2部 『つなぎあい、協同しあう福祉へ』――後進地域・和歌山県における麦の郷の実践……田中 秀樹
盲学校教員から作業所運動へ
麦の郷の五つの源流
多様化した事業は「人間」をテーマに相互に関連し協力し合う
六畳一間の長屋の一室から始まった作業所
最初に付いた作業所への補助金は、年間七〇万円
精神障害者の共同作業所づくりへ
日本で一番遅れていた和歌山県の精神科医療
公立の精神科病院の運動場には鉄条網が
当事者・家族が顔を上げて実名で訴えなければ広がらない
家族会・社会復帰施設の広がりと有限会社の設立
全国初の精神障害者の福祉工場
就労支援から地域支援・生活支援へ
地域に支援の拠点と出前サービスを
地域にアンテナを立て、どんな相談にも応じる体制に
地域とつながったクリニック
地域の様子がわかり元気になる精神保健福祉業務連絡会
反対運動が一転して支援の運動に
不登校の段階から対応して病気を重くしたり増やしたりしない
ひきこもり青年を支援する共同作業所「エルシティオ」
地域や行政が変わってきた
高齢者との連携や支援なしに作業所の未来はない
二一世紀は当事者の時代
かかわる人や共同の取り組みをさらに増やしていく活動を

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:安田 智博
UP:20151211 REV:
「反精神医学」  ◇精神障害/精神医療  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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