『明晰痴呆学――高齢者の理解とケアの実際』
竹中 星郎 20040520 日本看護協会出版会,300p.
■竹中 星郎 20040520 『明晰痴呆学――高齢者の理解とケアの実際』,日本看護協会出版会,300p. ISBN-10: 4818010731 ISBN-13: 9784818010734 \2200 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「MARC」データベースより)
生活している姿に即して痴呆をとらえ、問題へのかかわり方を具体的に記したマニュアル。痴呆を欠落・保持・反応の3つの側面から捉える横断的視点と、若い頃の職業やもともとの性格等を知る縦断的視点を養うための知識を紹介。
■目次
はじめに
1章 痴呆をどうとらえるか
1 徘徊の不思議が表す痴呆の本質
2 痴呆の定義
3 痴呆の原因となる疾患
4 痴呆の中核症状は知能障害
5 神経心理学的症候、前頭葉症候群と痴呆の違い
6 痴呆の臨床病状
7 生活の姿にみる欠落、保持、心理的な反応
8 痴呆は病気と障害の両面をもつ
9 痴呆の診断と評価
10 痴呆の治療の基本
11 「ぼけ」と痴呆は同じではない
2章 アルツハイマー病
1 アルツハイマー病は「真の痴呆」
2 アルツハイマー病のおもな症状
3 病型からみる痴呆の型
4 アルツハイマー病の診断
5 アルツハイマー病の治療
3章 血管性痴呆
1 血管性痴呆では「本来の知能」が保たれている
2 血管性痴呆の発症と経過
3 血管性痴呆のおもな症状
4 血管性痴呆の診断と治療
5 血管性痴呆のリハビリテーションとケア
4章 せん妄と痴呆のちがい
1 入院中の高齢者の3人に1人はせん妄を生じている
2 せん妄の成因は多元的
3 高齢者のせん妄の特徴
4 せん妄の主な症状
5 痴呆とせん妄を鑑別する
6 決まって「家に帰る」と言う夕方症候群
7 せん妄のケア
5章 高齢期の妄想
1 痴呆があると忘れや曲解から妄想に発展しやすい
2 盗られ妄想は痴呆でなくても現れる
3 嫉妬妄想の核心は「しがみつき」
4 高齢期の妄想の精神病理
5 妄想のケアと治療
6章 高齢期の「異常行動」と「問題行動」
1 「異常行動」や「問題行動」とはどんな行動なのか
2 心理的な反応としての「異常行動」
3 脳症状としての「異常行動」
4 「問題行動」へのかかわり
5 「異常行動」と「問題行動」のケアと治療
7章 高齢期の人格変化とうつ病
1 痴呆とみなされがちな高齢期の人格変化とうつ病
2 強迫症状と心気症状へのかかわり
3 老年期人格障害へのかかわり
4 うつ病と痴呆のちがい
8章 人と人のふれあいとしての痴呆ケア
1 かかわりの基本
2 本人に対するかかわり
3 家族に対するかかわり
終章 痴呆高齢者は「今」を生きている
1 覚えること、忘れることは選択的
2 時空間から切り離された世界
3 日々の生活が豊かになるケアを
おわりに
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志