『責任と自由』
成田 和信 20040514 勁草書房,257p.
last update:20100626
■成田 和信 20040514 『責任と自由』,勁草書房,257p. ISBN-10:4326199075 ISBN-13:978-4326199075 \2940 [amazon]/[kinokuniya] ※ l03
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
「動機付け」の哲学的分析。ある行為を行うべきか否かという価値判断が、どのようにして行為そのものへとつながり、あるいはつながらないのか。責任と自由をテーマに考える。
内容(「MARC」データベースより)
ある行為を行うべきか否かという価値判断が、どのようにして行為そのものへとつながり、あるいはつながらないのか。「動機付け」を哲学的に解明する「道徳心理学」の試み。責任と自由をテーマに考える。
■目次
序
T 責任
第1章 ストローソンの責任概念
1 責任概念とその解明法
2 反応的心情
3 ストローソンの責任論
4 対人的関係
第2章 責任とは何か
1 反応的心情の「適切さ」
2 責任とは何か
第T部注
U 自由をめぐって
第3章 「別の行為も行うことができた」ということ
1 自由の必要性
2 コントロールとしての自由
3 別<行為>可能性
4 因果的決定論と別<行為>可能性
5 別<行為>可能性は必要か?
第4章 意志の実現
1 仮意志実現説
2 再び、重複決定
3 意志実現説
4 意志とは何か
5 意志が実現されれば、それで自由か?
第5章 「別の意志ももつことができた」ということ
1 自由意志説
2 因果的決定論と自由意志説
3 別<意志>可能性は必要か?
4 自由意志説からの反撃
5 やはり別<意志>可能性は必要ではない?
第6章 本心の実現
1 本心実現説
2 「本心」とは何か
3 意志の弱さ
4 「本心ではないけれど本心に背いているわけではない意志」の実現
第7章 通時的コントロール
1 通時的コントロール
2 責任転移の関係
3 通時的コントロールを含めたコントロール
第U部注
V 合理的“実践”能力と自由
第8章 合理的<実践>能力
1 価値判断に応じて意志を生み出す能力
2 欲求や意志と信念の区別
3 合理的<思考>能力と思慮
4 実践合理性
5 合理的<実践>能力
6 合理的<実践>能力の存在
7 ディスポジションとしての合理的<実践>能力
第9章 自由(コントロール)の解明
1 合理的<実践>能力の行使としてのコントロール
2 「合理的<実践>能力をもっている」ということ その1 ――合理的<実践>能力が覆い隠されているケース
3 「合理的<実践>能力をもっている」ということ その2 ――心理的強制と意志の弱さ
4 合理的<実践>能力の発揮とその失敗
5 責任に必要なコントロール
第V部注
あとがき
文献表
索引
*作成:櫻井 浩子