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『リハビリテーションの思想――人間復権の医療を求めて 第2版増補版』

上田 敏 20040401 医学書院,190p.


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上田 敏 20040401 『リハビリテーションの思想――人間復権の医療を求めて 第2版増補版』,医学書院,190p. 2100+ ISBN-10: 4260244264 ISBN-13: 978-4260244268 [amazon][kinokuniya] ※ r02.

■関連

◆立岩 真也 編 2017/07/26 『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』Kyoto Books

立岩真也編『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』表紙
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内容(「BOOK」データベースより)
本書では、リハビリテーションとは「人間らしく生きる権利の回復」すなわち「全人間的復権」であり、過去の生活への復帰であるよりもむしろ「新しい人生の創造」なのだということをいろいろな角度からお話ししています。リハビリテーションに携わる医師・看護婦・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・臨床心理士・義肢装具士・ソーシャルワーカー(社会福祉士)・介護福祉士・リハビリテーション工学分野などの方々、またそれらの職種をめざす学生にリハビリテーションの思想と「こころ」を知ってもらいたいという願いを込めて書いたもの。さらにリハビリテーションの主体であり、その最前線で奮闘している患者、またその家族の方々にも読んでほしい。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「MARC」データベースより)
リハビリテーションを「人間らしく生きる権利の回復」すなわち「全人間的復権」と捉えた解説書。過去の生活への復帰であるよりむしろ「新しい人間の創造」であるリハビリについて考える。2001年刊に次ぐ第2版増補版。
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■目次

序章 私はいかにしてリハビリテーション医となったか
第1章 リハビリテーションの理念
第2章 リハビリテーション医学とは何か
第3章 障害・障害者・リハビリテーション的アプローチ
第4章 リハビリテーション医療を考える
終章 「治ること」と「よくなること」

■引用

 「リハビリテーションという言葉は最近ははやりのようになっているが、その本質が本当に理解されての上のことかと考えると必ずしも安心でぎない。リハビスというラテン語は、「ふさわしい」「適した」ということであり、リハビリテーションとは「ある人を再びその人の真の価値・能力にふさわしい地位・環境に置くこと」、あるいは逆に「ある人を再び立派な人間にふさわしい価値・能力・資格をもつものに仕立てあげること」を意味している。
 いずれにせよ、単に手足の麻痺や日常生活動作の能力などの局限されたことが問題なのではなく、その人間全体としての価値や尊厳の回復、高い意味での「人間らしく生きる権利の回復」が問題なのである。その<0030<意味で最近私には、にわかに「復権」という言葉が好ましく思われてきた。リハビリテーションの訳として、『社会復帰』などという限定的な訳よりも、『復権』というほうが、かえってその本質をついているような気がしてきたのである。それでもさすがにまだ「私は復権医学をやっています」とか、「復権センターで働いています」とか言うまでには到っていない。」(上田[1969]*→上田[2004:30-31])
 「悠生園での老人の『復権』をみて」,田中多聞[1969]*(序文)
*田中多聞 196909 『新老人福祉論』,社会保険出版社


UP:20101106 REV: 
上田 敏  ◇リハビリテーション  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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