『戦後思想の一断面――哲学者廣松渉の軌跡』
熊野 純彦 20040420 ナカニシヤ出版,270p.
■熊野 純彦 20040420 『戦後思想の一断面――哲学者廣松渉の軌跡』,ナカニシヤ出版,270p. ISBN-10: 488848869X ISBN-13: 978-4888488693 \2520 [amazon]/[kinokuniya] ※p
■内容(「BOOK」データベースより)
人間のあり方や世界のあり方を解きほぐすために、孤絶な闘いを生きた希有な哲学者広松渉の思想的軌跡をこまやかに活写。
■内容(「MARC」データベースより)
人間のあり方や世界のあり方を解きほぐすために、孤絶な闘いを生きた希有な哲学者広松渉の思想的軌跡をこまやかに活写。広松哲学への最良の道案内。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
熊野 純彦
1958年神奈川県横須賀市に生まれる。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部助教授(専攻・倫理学)。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第一部 軌跡――『世界の共同主観的存在構造』まで
一 一九七七年春、東大駒場
二 夢みられたふるさと
三 まぼろしの九州人民共和国
四 夜と霧の時代のなかで
五 あかつきの鐘をならすもの
六 「認識論的主観に関する一論攷」
七 全世界を獲得するために――安保とブント
八 『ドイツ・イデオロギー』編集問題と疎外論批判
九 「マルクスの物象化論」
十 「世界の共同主観的存在構造」br>
十一 「人間存在の共同性の存立構造」
十二 一九九四年、五月二二日
第二部 解読――廣松実践哲学の構想と、廣松哲学体系の<外部>
一 役割と実践――廣松哲学における役割理論をめぐって
1 「廣松哲学」の相貌
2 廣松役割理論の展開
3 表情的現象への着目
4 役割的行動の発生論
5 役割理論と物象化論
6 「正義論」の転回へ
二 実践と体系――廣松哲学における実践の位置をめぐって
1 〈体系〉への問い、〈実践〉への問い
2 〈あらわれ〉としての世界、〈おもて〉としての世界
3 価値を〈になう〉もの、価値を〈かたちづくる〉もの
4 〈わたし〉となること、〈ひと〉であること
5 私の〈ふるまい〉、ひとの〈あいだがら〉
6 〈精神的な動物の国〉、〈幻想的共同体〉
7 むすびにかえて
三 体系の外部――廣松哲学における「否定的なもの」をめぐって
1 〈差異〉について――「として」構造の始原
2 〈他者〉について――「否定判断」論の意味
3 〈外部〉について――通用と妥当のあいだ
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:長谷川 唯