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『子育て未来視点(さきのみとおし)BOOK 上』

chio編集委員+読者〈延150万人代表〉編集委員 編 20040420 ジャパンマシニスト社,91p.

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■chio編集委員+読者〈延150万人代表〉編集委員 編 20040420 『子育て未来視点(さきのみとおし)BOOK 上』,ジャパンマシニスト社,91p. ISBN-10: 4880491411 ISBN-13: 978-4880491417 1000 [amazon][kinokuniya] ※ c10.

■内容(「MARC」データベースより)
「こどもの身体と心と暮らし」を主とした情報と評論を提供する書。不安な時代に親になった人に効く23のアドバイス。未来の視点から子育てを考える。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』臨時増刊号。

■出版社からのコメント

はじめに
「ほんの少しの時間」をかみしめて
学校・学歴にふりまわされない親と子に
大谷尚子
 三人の子どもとともに生活をしてみて、思うことは子どもの不可思議さです。子育ての渦中、「あとからふり返って思うのだけれども、子どもといっしょにいられるのは、ほんの少しの時間(年月)よ。そのときを大切にね」といわれたことがありました。いま、その先輩の思いの意味をたっぷりかみしめています。ある時期、私の人生をともに歩んだ存在。私の足元でじゃれあい、足元にからまっていて、自由に動けないような気分にさせられた存在。三人が成長したいまでは、足元がスカスカするなあ、なにかさびしいなと感じさせられています。
 では、いま、子どもが大人になるということは、どういうことなのでしょう。「大人」とはなに?「大人」といえる条件はなに?「大人」になるためにはどのような環境が必要なの?先に「大人」になっている者と、そのあとを受けついで歩む「大人」、つまりいまの「子ども」とは、どういう関係ができればよいのでしょうか。
 子どもを「大人」にさせようと行動を起こす前に、まずは、一人ひとり大人たちが子どものモデルになり得ているかどうか。いくつかの問いを続けていくと、その吟味が必要だということに気づくのではないでしょうか。
 また、学校が、マスコミや保護者からバッシングされ、一般の市民から期待されていない現実もあります。これを私は、学校側の千載一遇のチャンスと思っています。これからの社会で学校がひき受けになっていくべきことはなにか。子どもの最善の利益という視点で考えあうことで、学校が私たちの暮らしにとって大切な場に生まれ変わるきっかけになり得るからです。
 親もまた、わが子をどのような「大人」にしたいのかとみずからに問わなければなりません。なすべきことは、子どもを「大人」にさせること。自立した「大人」はどのような環境から育まれるのか、大人たちがその原点に立ったとき、学校のあり方のまた、見えてくるのではないでしょうか。

■目次

1 妊娠・お産・産後
2 幼児へのまなざし
3 “情報”管理のゆくえ
4 子育てのスタンス
5 病気・障害とともに
6 育ちの場をつくる



全国から集まった読者[延べ150万人代表]編集委員19人が、おなじみの編集委員12人と編集会議でもりあがり企画・編集。こどもたちに将来必要なものって、いま大切なことってなに? 妊娠・出産から小学校入学まで、幼いこどもとのくらしから「育てるということ」を―。

テーマ/産後の養生、男親の視点、「社会のルール」を教える前に、不況の時代の教育費、こどもの薬、遺伝子診断、発育・発達、困ったよその子、保育園・幼稚園、障害児保育、ほか

4 巻頭おしゃべり
毛利子来と伊藤書佳の大転換期の子育てナビ
  暮らしはどう変わる?どう変える?

妊娠・お産・産後
10 読者より 
  オッパイとオシメと寝不足と

14 子どもをもつこと、もたないこと
  子どものいない暮らし
   石川憲彦

16 まずは三週間の「養生」
   産後の過ごし方
   神谷整子

18 子育てでボクが変わったとき
   男親の視点
   野村頼和

20 親の目の届かない環境を
   家族の変化
   落合恵美子

幼児へのまなざし
24 読者より
  余裕のない日々
  なにを大切にしたらいい?

26 よその子とちがうとき
   発育・発達
  浜田寿美男

28 近所のおじさん、おばさんとして
   困ったよその子とつきあう
   斎藤次郎

30 トータルに見て鑑識眼を養う
   親が身につけること
   内田良子

“情報”管理のゆくえ
32 対談
   斎藤貴男さん・毛利子来さん
   のせられない 流されない
  「嫌なものは嫌」でいく

子育てのスタンス
38 読者より
  不安、対談
   立岩真也さん・山田 真さん
  明るくないけど、変えることは不可能じゃない
  「弱く」あることのススメ

68 ほんとうにこわいのはうつる病気と免疫
   母里啓子

70 予防接種被害
   行政・役人と交渉するとき
   藤井俊介

72 効きますか 必要ですか
   子どもの薬
  浜 六郎

育ちの場をつくる
76 読者より
  親のこだわりと子の現実

78 少なくなる子どもとの時間
  保育園・幼稚園
   青野典子

80 暮らしをつなぐ不思議なネット
  親たちとのつきあい方
  安住磨奈

82 みんな一緒をほんとうに両立するために
   障害児保育
   枝本信一郎

84 子どもが主役になれるとき
  遊び場と時間
  天野秀昭

86  chioと出会って
88  chioと10年
90  おわりに 毛利子来

日々の暮らしに追われていたら
子どもにつきない悩みをもったら
家族や友人に過ぎた期待をかけていたら
その視線を少し遠くに向けてみる。
それからぐるりとひと回り。
大きな世界に目をうつす。
目先のこと、身近なことにとらわれて息苦しくなったとき、この本は役に立つでしょう。
本の中身に、ウソやごまかしはありません。
そのため、いつにもまして濃密濃厚。免疫力、消化力の弱った人には毒にもなります。
上・下巻各96ページ。
少しずつ、ゆっくり、じっくり、読んでください。
創刊10年。いわゆる組織もなく、広告スポンサーもなく見知らぬ読者たちに支えられてきました。
記念号の本誌は、その読者の中から名乗りをあげてくださった19名の女性たちとともに作りました。

『子育て未来視点(さきのみとおし)BOOK』上・下巻刊行に際して
『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』編集部

■言及

◆稲場 雅紀・山田 真・立岩 真也 2008/11/** 『流儀』,生活書院


UP:20080902 REV:
子・育児  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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