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『証言のポリティクス』

高橋 哲哉 20040325 未来社,215p.

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last update:20151028

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■高橋 哲哉 20040325 『証言のポリティクス』,未来社,215p. ISBN-10:462401166X ISBN-13:978-4624011666 2200+ [amazon][kinokuniya]

■内容

哲学と政治の交叉するところで、何が真に問題となっているのか―。激変する世界のなかで、ときに論争に応じ、情況に積極的に介入した哲学者・高橋哲哉の犀利かつ粘り強い思考と運動の軌跡。

■目次

エウリュディケーの声――『ショアー』と性的差異の痕跡
  ジェノサイド(genocide)か、ジノサイド(gynocide)か?
  絶滅の蜃気楼――ファタ・モルガナ
  オルフェウスの政治
  死者たちの未来、幽霊の未来

トラウマと歴史――アブラハム・ボンバの沈黙について
  はじめに
  行動化か、徹底操作か
  抵抗、転移、反復強迫
  プロセスとしての徹底操作
  「全面的支配」の幻想

記憶の回帰と証言の時代――フランスの“戦争の記憶”についてのノート
  序
  ヴィシー・シンドローム
  ダブル・スタンダード
  アルジェリア・シンドロームへ?

「人道に対する罪」をめぐる「法‐外」な二つの試み――南アフリカ「真実和解委員会」と「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」をめぐって
  はじめに
  「法」と「赦し」の狭間で――真実和解委員会
  「不処罰」の文化への挑戦――女性国際戦犯法廷
  証言の可能性と不可能性

何が直前に消されたか――NHK「問われる戦時性暴力」改変を考える
  問題化の経緯
  「修正台本版」の何が消されたか
  メディアが問われている

「歴史の他者」が「正義」を求めるとき――「歴史のヘテロロジー」への問い
  はじめに
  歴史の他者をめぐる歴史的思考
  物語りと判断
  「正義」について

爆心地に立つ天皇――ナショナルな「記憶」の(再)編成をめぐって
  はじめに
  ヒバクシャの老婦人と天皇
  爆心地に立つ天皇
  同一化の幻想を解く
  憲法、万歳、君が代

戦争主体としての国家・国民――靖国問題覚書
  はじめに
  A級戦犯合祀問題
  政教分離問題
  国家という宗教、犠牲の論理

錯認の構造――日朝問題によせて
  国家犯罪のアナロジー
  運命を狂わされたのは誰か

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:奥坊 由起子
UP:20151028 REV:
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