『コーポレート・コントロールとコーポレート・ガバナンス』
貞松 茂 20040301 ミネルヴァ書房,MINERVA現代経営学叢書,196p.
last update:20120222
■貞松 茂 20040301 『コーポレート・コントロールとコーポレート・ガバナンス』,ミネルヴァ書房,MINERVA現代経営学叢書,196p. ISBN-10:4623039552 ISBN-13:978-4623039555 \4000 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
これまでコーポレート・ガバナンスの追究はコーポレート・コントロールをもってなされることはほとんどなかった。本書では前著『株式会社支配の研究』(1994年)の結論を出発点として、コーポレート・コントロールをコーポレート・ガバナンスに明示的に接合することをもって、コーポレート・ガバナンス問題をコーポレート・コントロールから体系的に研究し、「経営者と株主との共同支配型ガバナンス・システム」の社会経済的意義を論じる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
貞松 茂
1949年生まれ。西南学院大学大学院経営学研究科博士課程修了。現在、熊本学園大学商学部教授。経営学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はしがき
第1章 序論
1 問題状況
2 研究の視座
3 研究の方法
4 研究の目的
5 本書の構成
第2章 巨大株式会社の支配形態
はじめに――「共同支配」モデルの提示
1 経営者支配論による「共同支配」モデルの内容規定づけの可能性
1‐1 バーリ=ミーンズ説による可能性
1‐2 ゴードン説による可能性
1‐3 ブランバーグ説による可能性
1‐4 ハーマン説による可能性
2 経営者支配批判論による「共同支配」モデルの内容規定づけの可能性
2‐1 コッツ説による可能性
2‐2 スコット説による可能性
3 「共同支配」モデルの内容規定
4 ハーマン、スコットおよびコーポレート・ガバナンス論者による「共同支配」モデルの現実性
5 「共同支配」モデルの吟味
5‐1 「共同支配」の状況認識
5‐2 「共同支配」モデルの形式論理的認識――ハーマンモデルおよびスコットモデルと「共同支配」モデル
6 「共同支配」モデルの意義――支配形態の進化的認識
むすび
第3章 コーポレート・コントロールとコーポレート・ガバナンスⅠ――コーポレート・コントロールをコーポレート・ガバナンス問題に接合して
はじめに
1 1980年代以降のコーポレート・ガバナンス論議に通じた経験状況
2 コーポレート・ガバナンス関連の基礎状況
3 コーポレート・ガバナンスの内容規定――その要素および要素間分析
第4章 コーポレート・コントロールとコーポレート・ガバナンスⅡ――コーポレート・コントロールの統一的フレーム・ワークとコーポレート・ガバナンス事象の説明
はじめに
1 コーポレート・コントロールとコーポレート・ガバナンスに関する諸見解
2 コーポレート・コントロールの統一的フレーム・ワーク
2‐1 企業と株式市場との条件的関連状況――株式市場のもとの経営財務
2‐2 企業と株式市場関係への組織間関係論の応用とエージェンシー・モデル
2‐3 株式市場の性格としての会社支配権市場論と株式会社制度力論
2‐4 企業・経営者と株式市場・株主との相関関係フレーム・ワーク
3 コーポレート・コントロールの統一的フレーム・ワークによるコーポレート・ガバナンス・システムおよびコーポレート・ガバナンス論議に通じた経験状況の説明
むすび
第5章 株式会社の進化と「共同支配型コーポレート・ガバナンス・システム」の社会経済的意義
はじめに
1 GM社に見る株式会社の進化
2 「共同支配型コーポレート・ガバナンス・システム」の社会経済的意義
むすび
第6章 現代株式会社の理論
はじめに
1 現代の巨大株式会社の論理構造――現実資本および組織の論理と株式資本の論理とを統一して
むすび
第7章 わが国のコーポレート・ガバナンス・システム
はじめに
1 わが国大企業のコーポレート・ガバナンス・システム理解のための基礎認識
2 わが国大企業のコーポレート・ガバナンス・システム
3 わが国大企業のコーポレート・ガバナンス・システムの影響および財務的結果
3‐1 株主および株式市場に対する影響
3‐2 1980年代後半以降のわが国大企業の財務状況
4 株式保有構造の変化
5 株式会社・経営者への影響
5‐1 活動的株主の出現
5‐2 株価・株主意識の経営
6 アメリカ型ガバナンス形態の導入――コーポレート・ガバナンスに関する改正商法
むすび
終章 要約と意義
引用・参考文献
既出一覧
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志